趣味の社会学―文化・階層・ジェンダー

個数:
電子版価格
¥4,400
  • 電書あり

趣味の社会学―文化・階層・ジェンダー

  • ウェブストアに3冊在庫がございます。(2024年05月09日 18時06分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ A5判/ページ数 380p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784787234568
  • NDC分類 361.5
  • Cコード C0036

内容説明

ピエール・ブルデューの問題関心を共有したうえで、社会調査や計量分析を基に、現代日本における文化的オムニボア(文化的雑食性)という特性とジェンダーによる文化の差異を浮き彫りにする。そして、日本で文化の再生産が隠蔽されてきたメカニズムを解き明かす。

目次

序章 文化的平等神話
第1章 趣味の社会学の成立と展開
第2章 文化資本、ハビトゥス、実践
第3章 階級・階層から差異の空間へ
第4章 文化的オムニボアと象徴的境界―現代の文化資本とは何か
第5章 写真イメージにみる美的性向
第6章 文化消費の構造と階層・ジェンダー
第7章 階層再生産と文化的再生産のジェンダー構造―地位形成に及ぼす読書文化と芸術文化の効果
第8章 教育達成過程における家族の教育戦略とジェンダー―文化資本効果と学校外教育投資効果のジェンダー差を中心に
第9章 ジェンダーと文化―なぜ男の子はスポーツで、女の子はピアノなのか
第10章 バウンダリー・ワークとしての友人選択とハビトゥス―友人選択の基準にみる象徴的境界とライフスタイルの諸類型
第11章 階級のハビトゥスとしての文化弁別力とその社会的構成―文化の評価システムと社会階層

著者等紹介

片岡栄美[カタオカエミ]
駒澤大学文学部教授。専攻は文化社会学、社会階層論、教育社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

魚京童!

15
貴方の趣味はなんですか?と問うことには趣味が誰にも存在することを示唆しているが、趣味など存在しないのだ。暇な時間に何をしていますか?お酒を飲んでいます。では答えになっていないのだ。有意義で高尚で意味があり、有効な何かを探さなくてはならないし、それを続けなければならない。この世界はげに難しい。時間が限られる。〇〇民ごっこをしたいが、それをするには文化を継承するだけの時間がかかる。それを生きるには私の人生は短すぎる。電脳世界ではそんなことがなくなり、永遠の今を生きることで初めて趣味が生まれると思うのだが、いか2023/02/08

てれまこし

13
ブルデュー理論の日本での実証研究。日本でも「よい趣味」は親から子へと相続されて、学校や労働市場で収益を挙げる文化資本となる。だが、日本の場合はこれが性的分業で行われるらしい。男は学歴資本に資源を集中し文化資本の相続は女が引き受ける。だから男は学歴と文化資本が連動しない。学歴が上がると大衆化していく! というのも、日本社会ではこれが仕事上のつきあいに必須の共通文化の性格をもっている。勉強だけした野蛮人になって、スポーツ新聞とかパチンコを受け入れるオヤジになって、音大出かなんかの「お嬢様」と結婚するんだな。2022/08/10

センケイ (線形)

8
タイトルの近しい他の本とはまた違う切り口の面白さがある。いわゆる伝統文化のようなものは性別で表れかたが違うし、また伝統文化に精通していることと大衆文化と距離を置くことは必ずしもイコールでない点がまた興味深い。少数の調査結果から多くの章を生んでいる分、若干章間で重複を感じるのが少しだけ物足りないところだが、その分、一貫して傾向が見えてくるのが面白い点だ。2019/12/30

skr-shower

2
他地区図書館本。趣味”で”社会学ではなかった、勘違い。階層が再生産されやすく、クラスアップが難しいので趣味も固定されやすい?2020/03/23

1
ディスタンクシオンに興味を持って。「現代日本における〜」と表紙に書かれているが、統計調査自体は90年代のものなのでそれが少し残念。ブルデューの議論を整理した後に、研究課題、具体的には日本とフランスにおけるハイカルチャーを享受する階層性の差異やジェンダーと文化の関係性などを設定し、仮説とデータの提示と結論を述べるという構成で、各章の論旨が明示されているため読みやすい。文化資本は男性の場合学歴や経済資本に転用されるが、女性では文化資本として継承されるという帰結は「花束みたいな恋をした」を思い出させた。2021/09/30

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/14056037
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。