OD>明治前期の教育・教化・仏教 (OD版)

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OD>明治前期の教育・教化・仏教 (OD版)

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  • サイズ A5判/ページ数 347,/高さ 21cm
  • 商品コード 9784784270156

出版社内容情報

近代日本における学校教育制度の定着過程で、宗教は教育といかなる関わりを持ったのか。その結果、学校教育の「非宗教」性がどのように醸成されたのか。明治前期を中心に、従来の日本近代史、仏教史、宗教史、教育史といった諸分野がとりこぼしてきた問題の重層性・複雑性を、教化・宗教(仏教)との関係から浮き彫りにする。オンデマンド版(初版2008年)。

序 章

 第一部 教導職と教育?明治初年?

第1章 教部省教化政策の展開と挫折

  教化政策の展開と「神官僧侶学校」規定
    ?三島通庸を中心に?
  「神官僧侶学校」廃止と教化政策の変容
  教化政策の挫折?島地黙雷と「分離」理念?

第2章 松本小教院事件

  筑摩県における教化政策の開始
  派遣教導職の来県
  県庁と派遣教導職の相克
  
第3章 筑摩県における「教」の位相

  仏教復興と説教?安達達淳の動向?
  信仰と布告講読?岩本尚賢の建言書から?
  「教」の行方?筑摩県の教育と教化の分離政策?

 第二部 仏教と教育?明治10?20年代?

第4章 明治10年代前半の僧侶の教員兼務論

  僧侶の教員兼務規定と実際
  仏教側の兼務論
  非仏教者による兼務論
   ?先駆としての岩手県吏員の建言書?

第5章 僧侶養成学校と俗人教育
  ?真宗本願寺派を中心に?

  教校制度の成立
  普通教校設置の決定?1884年本山集会での議論?
  俗人教育の行方

第6章 僧侶教員兼務論と俗人教育活動の盛衰

  俗人教育参入論の高揚
  教団による俗人教育参入
  小学簡易科と「慈善」

終 章

あとがき
索引(人名・事項)

谷川 穣[タニガワ ユタカ]
1973年京都市生.2002年京都大学大学院文学研究科博士後期課程学修認定退学(日本史学専修).2003年同人文科学研究所助手,2007年度より助教.博士(文学).
「〈奇人〉佐田介石の近代」(『人文学報』84,2002年)「説教の位相?筑摩県における教導職?」(佐々木克編『明治維新期の政治文化』思文閣出版,2005年)「北垣府政期の東本願寺」(丸山宏ほか編『近代京都研究』思文閣出版,近刊)など.(2008年1月時点)