内容説明
栄華を誇った唐帝国は、突如勃発した安史の乱により存亡の淵に立たされた。しかし唐はこの危機を乗り越えて復活し、その後約百五十年にわたり命脈を保った。では、唐はなぜ安史の乱で滅びなかったのか。そして、なぜ乱の百五十年後に滅びたのか。近年の国内外における関連諸研究の進展をふまえ、長らく停滞していた藩鎮研究に新たな光を当てることで、「その後」の唐を支えた藩鎮体制を再評価。さらに、九世紀に生じた対外的な軍事バランスの変化に注目し、唐帝国滅亡の原因に迫る。
目次
唐代藩鎮研究の現状と課題
第1部 唐代藩鎮体制の形成(代宗期における藩鎮婚姻集団の形成とその背景;徳宗期における河北藩鎮をめぐる婚姻関係―ウイグルの王女と唐の公主;平盧節度使の軍事・経済活動と海商・山地狩猟民)
第2部 唐代藩鎮体制の変容(武宗期における藩鎮体制の変容―劉〓の乱を中心に;僖宗期における藩鎮体制の崩壊―黄巣の乱と李克用の乱)
第3部 唐代藩鎮体制の終焉(後梁の藩鎮体制と河北経略;燕の興亡と沙陀・契丹の擡頭;成徳王氏政権の終焉と沙陀の後唐建国)
唐帝国の滅亡と東部ユーラシア
著者等紹介
新見まどか[ニイミマドカ]
1987年、広島県生まれ。2015年、大阪大学大学院文学研究科修了、博士(文学)。日本学術振興会特別研究員(RPD)、同志社大学嘱託講師、大阪人間科学大学・大阪大谷大学・岡山大学非常勤講師、大阪大学大学院人文学研究科助教を経て、現在、甲南大学文学部歴史文化学科専任講師。専門は唐・五代史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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