目次
序論 仏教文学としての説話集と対外観
第1部 古代説話集の成立と対外観(仏教類書の影響と説話集の存立―「諸教要集」をめぐって;『三宝絵』の捨身と孝―尊子内親王をめぐる;投企される“和国”性―『日本往生極楽記』改稿と和歌陀羅尼をめぐって)
第2部 源隆国と「宇治大納言物語」―説話集と作者の環境(源隆国の才と説話集作者の資質―研究史再考から「宇治大納言物語」へ;源隆国晩年の対外観と仏教―宇治一切経蔵というトポスをめぐって;補論 藤原忠実の「家」と「父」そして「子」―言談・説話の中の院政期)
第3部 『今昔物語集』の成立と宋代(『今昔物語集』成立論の環境―仏陀耶舎と慧遠の邂逅をめぐって;『今昔物語集』の成立と宋代―成尋移入書籍と『大宋僧史略』などをめぐって;かへりきにける阿倍仲麻呂―『今昔物語集』と『新唐書』そして『土佐日記』異文のことなど ほか)
世界叙述と説話文学史―矜恃する和語
著者等紹介
荒木浩[アラキヒロシ]
1959年生まれ。国際日本文化研究センター教授・総合研究大学院大学教授。専門は日本古典文学。京都大学大学院博士後期課程中退。博士(文学)。大阪大学大学院教授を経て、2010年4月より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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