内容説明
火を用いた人と環境との関わりとして焼畑をとらえ、焼畑の近世的展開と「進化」、土地制度史と焼畑、火と植生のポリティクス(政治)を問う。「人為の火」という観点から、日本の焼畑の歴史地理と環境史を再考する。
目次
第1部 近世日本の焼畑と検地(紀伊山地における焼畑の展開と「進化」;出羽国村山郡におけるカノの展開と検地;太閤検地における山畑と焼畑;地方書にみる焼畑とその概念)
第2部 近代日本の焼畑・植生・学知(近代日本の林学と焼畑像;近代林学と国土の植生管理;原野の火入れと学知のポリティクス;植民地朝鮮における焼畑と学知のポリティクス)
著者等紹介
米家泰作[コメイエタイサク]
1970年奈良県生。京都大学文学研究科博士後期課程(地理学)修了、博士(文学)。京都大学文学研究科准教授。愛知県立大学文学部講師、同助教授、京都大学文学研究科助教授を経て、現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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