二松学舎大学学術叢書<br> 幽霊の歴史文化学

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二松学舎大学学術叢書
幽霊の歴史文化学

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  • サイズ 46判/ページ数 338p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784784219643
  • NDC分類 147.6
  • Cコード C3021

内容説明

本来、目に見えないはずの幽霊―しかしこれまで日本人は、それを文学作品や映像コンテンツによって描いてきた。「幽霊」という言葉の意味は時代によって変遷し、それはときに現代人の多くが想像するものと大きく異なる。人びとは幽霊をどう感知し、それを表象するためにいかなる工夫をしてきたのか、幽霊になにを求めたのか。歴史学、メディア学、文学、美術史学、宗教学、社会学、民俗学等さまざまな研究分野から日本人の精神世界の一端に迫る。

目次

幽霊の歴史文化学への招待
第1部 幽霊の存在論―それはどう生起するのか(生と死の間―霊魂の観点から;幽霊ではなかった幽霊―古代・中世における実像;死霊表象の胚胎―記紀・万葉集を中心に)
第2部 幽霊の表現論―それはどう描かれるのか(化物振舞―松平南海侯の化物道楽;『新釈四谷怪談』のお岩が映しだすもの―占領期の日本映画検閲と田中絹代のスターイメージをめぐって;祟りきれない老婆と猫―中川信夫『亡霊怪猫屋敷』のモダニティ ほか)
第3部 幽霊の空間論―それはどこに出没するのか(上から出る幽霊―地上七・八尺の異界;立ち現れる神霊―御嶽講の御座儀礼;大都市江戸の怪異譚―『耳袋』と『反古のうらがき』から ほか)

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

藤月はな(灯れ松明の火)

84
「幽霊」という概念が時代や文化の変化によって如何に移ろって行ったのかを存在・表現・空間という三つに分けて考察。以前、読んだ「さかさまの幽霊』やホラー映画も取り上げられていて読みながらワクワクが止まりませんでした。田中絹代の女優としての日本での立ち位置の揺れを表した『新釈四谷怪談』、大塚睦というシュールレアリズム画家が描いた奇っ怪で「幽霊」とも言える像の変遷とその背景の考察、デジタル・デバイスの変化によって現実へと侵食し、影響する幽霊像の考察が面白かったです。2019/06/01

HANA

63
古来日本人が幽霊をどう捉えて来たのか。上古の文献から歌舞伎、映画、果てはyoutubeまで、様々な角度から論じた論文集。読む前はyoutubeの幽霊に関心があったのだが、形而上学的過ぎて付いていけず。ネットと幽霊を扱った『回路』もだけど、この問題どうしても概念的になるのかなあ。アナログ人間として面白く読めたのはやはり歌舞伎とか映画といった部分。特に冒頭の幽霊の変遷や昔落語で読んだ化物道楽、江戸の怪異や御嶽講、果てはゾンビまでこちらはいずれも興味深いものばかり。幽霊を包括的に捉える試み、面白かったです。2019/08/25

有理数

11
様々な作品やコンテンツに登場する「幽霊」。感知できないはずのその存在を、人間はどのように受け止め、想像し、表象してきたのか考察する論文集。一部興味をそそられなかった論考もあるのだが、とても面白く読めた。好きだったのは「幽霊」と「ゾンビ」が対になっているという考察。一般的なイメージにおいては、前者は肉体は無いが心が有り、後者は肉体は在るが心が無い……など、様々な要素から両者の比較をしていて興味深かった。他、GHQの怪談映画の検閲や、屋根や頭上に現れる幽霊の考察が面白かった。こういう研究楽しそうだなあ。2024/02/18

∃.狂茶党

10
幽霊、この言葉自体、時代により様々に扱われてきた。 ならばこの多様なアプローチは、正しいのだろう。 もっと掘り下げた、長めの文章を読みたいところですが、新しい幽霊研究の多様性に期待。 戦後初の四谷怪談映画をめぐる文章が興味深い。 そこには、原爆を隠蔽したがる、GHQの意向が働いていた。 原爆を扱った映画『ひろしま』が、すぐさま同じ原作の映画に書き換えられたことなど思い出す。2022/10/29

てくてく

6
万葉集から映画「カメラを止めるな」まで幅広い幽霊やオカルト文化みたいなものを取り上げており、そのごった煮感が楽しかった。ただ、自分としては、「幽霊」という言葉の使われ方などに関心があったため、どのようにして「幽霊」は幽霊として描かれるようになったのか、幽霊はいつ・どこに・どういう理由で出現するものと認識されているのか、といったあたりに関する論文をもっと読んでみたかった。古代における幽霊(霊魂)の共通認識について関連書を読んでいこう。2019/09/19

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