内容説明
16世紀から17世紀初頭にかけて大阪は都市としてどのような構造と特質を有し、どのような変遷を遂げたのか。文献をはじめこれまで未活用だった絵図や出土遺物の墨書など、多彩な史料を駆使して都市大坂の変容過程を具体的に実証し、都市史における意義を明らかにする。
目次
第1部 中世大坂の歴史環境と都市(中世大坂の道;『日本一鑑』所収「滄海津鏡」の基礎的検討―十六世紀大阪湾周辺の地形と港湾都市;渡辺の都市構造 ほか)
第2部 寺内町の成立と展開(真宗寺内町の構造と展開―山科寺内町を軸に;蓮如の大坂進出の前提―浄照坊の動向を中心に;大坂寺内の空間構造―古地形と町の観点から ほか)
第3部 豊臣大坂城下町の成立と展開(豊臣大坂城下町の建設―初期を中心に;文献史料からみた豊臣大坂城の空間構造;文献史料からみた豊臣前期大坂城の武家屋敷・武家地 ほか)
著者等紹介
大澤研一[オオサワケンイチ]
1962年岩手県生まれ。1981年大阪市立大学文学部入学。1986年大阪市立大学文学研究科前期博士課程史学専攻中退、大阪市立博物館学芸員。2001年大阪歴史博物館企画広報係長。2011年大阪歴史博物館企画広報課長。2017年~現在、大阪歴史博物館学芸課長。博士(文学)。日本中世史・大阪地域史専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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