地域名菓の誕生

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  • サイズ A5判/ページ数 484p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784784219001
  • NDC分類 383.8
  • Cコード C3021

内容説明

日本各地にある地域名菓は、われわれにとってごく身近な存在でありながら、その成立の背景について研究した書籍はこれまでなかった。本書は、近世に完成した日本固有の菓子が、近代以降に社会の変動や異文化との接触をへて変化し、新たな展開を迎えるありさまを検討した。そして現在菓子の主要な位置をしめる「地域名菓」が近代において新たに成立したことを、近世からの連続性に注目しつつ実証した。地域そのものを贈り、味わい、万人で共有することの可能な、唯一の食べものである地域名菓。その栄枯盛衰の物語をたどる。

目次

第1部 総論(近世の名産にみる菓子の地域性―地域名菓の萌芽;近代における地域名菓誕生の画期―内国勧業博覧会を中心に)
第2部 近世の名産から近代の名菓へ(地域性の再編成―熊本の朝鮮飴;地域性の中断と創出―熊本のかせいた;地域性の具象化―金毘羅の飴)
第3部 非名産の菓子の近代(地域性の認識と菓子名の意義―御国元の軽焼から津山名菓初雪へ;品質と技の追求による地域性の確立―長崎のかすてら;地域性の創出と発掘―地域型羊羮と普遍型羊羮;埋もれた地域性―対馬と朝鮮菓子くわすり)

著者等紹介

橋爪伸子[ハシズメノブコ]
奈良女子大学大学院家政学研究科修士課程修了。博士(学術、奈良女子大学)。同志社大学経済学部非常勤講師、京都府立大学非常勤講師、同大学京都和食文化研究センター共同研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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