京料理の文化史

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  • サイズ B6判/ページ数 350p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784784218899
  • NDC分類 383.8
  • Cコード C1039

出版社内容情報

食と文学、フロイスがみた和食、精進料理、近世の料理屋、産物、宇治茶―
和食、とくに京料理の形成を、文化的な側面からとらえ、新たな京料理の見方を提案する。

はじめに

総論 京料理の文化史 上田純一

はじめに
一 京料理への道程 ―大饗料理の成立と背景―
二 京料理への道程 ―本膳料理の成立と背景―
三 京料理の誕生 ―精進料理の影響―
四 京料理の展開 ―懐石料理との関係―
五 京料理の完成 ―会席料理―
六 喫茶 ―伝来と展開―
七 酒を巡る歴史

第一章 古代の「食」と文学表現 ―木簡・古事記歌謡・万葉集歌 山崎?之

はじめに
一 史料に見る古代の「食」
二 文学表現に見る「食」―古事記歌謡から―
三 文学表現に見る「食」―万葉集歌から―
おわりに

第二章 中世の日記から見る和食 田中純子
はじめに
一 神仏と供え物
二 中世公家の生活
おわりに

第三章 フロイス『日本覚書』にみる東西食文化 カパッソ・カロリーナ
はじめに
一 『日本覚書』について
二 『日本覚書』の内容 ―とくに「食文化」について―
おわりに

第四章「つくりもの」あるいは「見立て」としての精進料理 上田純一
はじめに
一 「もどき」料理としての精進料理
二 「つくりもの」あるいは「見立て」としての精進料理
おわりに

第五章 黄檗宗の伝来と普茶料理 竹貫友佳子
はじめに
一 黄檗宗と食文化
二 江戸時代の料理書にみる普茶料理
三 料理と黄檗宗
おわりに

第六章 近世京都の料理屋 橋爪伸子
はじめに
一 料理屋の始まりと円山の料理茶屋
二 豆腐茶屋と生洲
三 料理屋文化の発展
おわりに

第七章 近世京都・山城国の産物と鮎 東 昇
はじめに
一 京都の産物記録
二 京都の鮎
おわりに

第八章 宇治茶について知っていますか 藤井孝夫
はじめに
一 宇治茶の歴史
二 茶の種類
三 覆下茶園と露天地茶園
四 チャの栽培
五 茶の製造
六 茶に含まれる化学成分とその健康機能
七 美味しいお茶の淹れ方
八 茶の生産量
おわりに

第九章 食と地域 上杉和央
はじめに
一 「和食」と「洋食」の隙間 ―海軍料理を紐解きつつ―
二 お茶と地名 ―宇治茶を例に―
三 料理と景観
おわりに

第十章 食から考えるアメリカ ―グローバリゼーションと和食 出口菜摘
はじめに ―アメリカの比喩としての食―
一 アメリカ食文化の混淆性
二 文化としての食、商品としての食
三 グローバリゼーションと地域性
四 スターバックスという『白鯨』の世界
おわりに ―食のグローバル化のなかで―


索引
著者略歴

上田 純一[ウエダ ジュンイチ]
編集

目次

総論 京料理の文化史
第1章 古代の「食」と文学表現―木簡・古事記歌謡・万葉集歌
第2章 中世の日記から見る和食
第3章 フロイス『日本覚書』にみる東西食文化
第4章 「つくりもの」あるいは「見立て」としての精進料理
第5章 黄檗宗の伝来と普茶料理
第6章 近世京都の料理屋
第7章 近世京都・山城国の産物と鮎
第8章 宇治茶について知っていますか
第9章 食と地域
第10章 食から考えるアメリカ―グローバリゼーションと和食

著者等紹介

上田純一[ウエダジュンイチ]
九州大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(文学)。現在、京都府立大学京都和食文化研究センター特任教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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浅香山三郎

14
料理の歴史を文化史的に検討した論集。収録論考は多岐に亘るが、総論が丁寧に京都の食文化を説くほか、古代(第1章)、近世の鮎の供給(第7章)、特論としてのアメリカの現代食文化(第10章)が面白い。2020/09/17

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