パリ万国博覧会とジャポニスムの誕生

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  • サイズ A5判/ページ数 370p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784784218882
  • NDC分類 606.9
  • Cコード C3020

出版社内容情報

万国博覧会の熱狂、それを彩るジャポニスム――
舞台は一九世紀後半のフランス・パリ。一八六七年パリ万国博で日本は最初の公式参加を果たした。フランスで誕生したジャポニスムは、続く一八七八年パリ万国博でまさに開花する。この時代に、いかなる「日本」イメージが形成されていったのだろうか。
ふたつのパリ万国博を舞台に交差する国家の思惑、人と物。「アジア」のなかに埋没していた日本のイメージがしだいに像を結び、やがてジャポニスムという「熱狂」へと収斂していく。日仏両国の史料を駆使し、開催国フランス、参加国日本、パリの観衆、三者の相互作用を通じてジャポニスムの誕生を解き明かす。

目次
序 章
一 開催国、参加国、観衆
二 一八六七年・一八七八年のパリ万国博覧会と「日本」
(1)「日本」との出会い
(2)ジャポニスムの到来
三 本書の特徴
(1)ジャポニスム研究における位置
(2)分析方法――先行研究との関連で――


 第?部 一八六七年パリ万国博覧会

第一章 「物」による日本イメージの形成
はじめに
一 パリ万国博覧会のあゆみ
(1)産業博覧会から万国博覧会へ
(2)日本と万国博覧会
二 一八六七年パリ万国博覧会の開催と日本の参加
(1)開催の経緯
(2)産業芸術の振興
(3)日本の参加の経緯
(4)日本の出品物
三 博覧会場における「日本」
(1)日本の展示
(2)国際審査委員会の公式評価
(3)フランス・ジャーナリズムの反応
おわりに

第二章 外交の場としての万国博覧会――「日本」の揺らぎ――
はじめに
一 幕府使節をめぐる英仏の対抗
(1)一八六七年パリ万国博覧会への徳川昭武の派遣
(2)シーボルトが幕府使節に随行した経緯
(3)横浜からパリへ――フランスとイギリスに対する幕府使節の態度の相違――
(4)パリ到着――全権公使向山一履の要請によるシーボルトの随行継続――
二 パリ万国博覧会における幕府外交の失敗――薩摩藩とモンブラン――
(1)薩摩藩のパリ万国博覧会への参加経緯――モンブランとの出会い――
(2)モンブランと日本
(3)モンブランの見解が転換した背景
(4)パリ万国博覧会における薩摩藩・フランス・幕府の討議
(5)フランス社会に露呈された「日本」の揺らぎ
三 フランス外務省の態度――昭武の傅役ヴィレットの報告から――
(1)ヴィレットの経歴と傅役就任
(2)ヴィレットの報告書――監視役としての任務――
おわりに


第?部 一八七八年パリ万国博覧会

第三章 すれちがう万国博覧会への期待――ジャポニスム誕生の背景で――
はじめに
一 明治初期の日仏関係
(1)明治政府による在外公館の設置――日本の近代化――
(2)フランス外務省の対日政策の消極性――普仏戦争による内政の混乱――
(3)フランスにおける日本文化への関心の広がり
二 フランスの産業芸術と「ジャポニスム」の誕生
(1)「ジャポニスム」のはじまり
(2)「ジャポニスム」における日本工芸品の探求
三 一八七八年パリ万国博覧会の開催と日本の参加
(1)第三共和政における万国博覧会開催の決定
(2)日本の参加経緯
四 日本博覧会事務局の創設と前田正名の活躍
(1)難航する日本博覧会事務局の設置
(2)前田正名の登場
(3)日本博覧会事務局の創設
五 日本における出品物の収集とその内容
(1)日本の出品物の収集
(2)出品者および出品物の特徴
(3)高等委員会――日本の古美術への期待――
おわりに

第四章 博覧会場における「ジャポニスム」の広がり
はじめに
一 博覧会場における「日本」
(1)博覧会場の全体像
(2)日本の展示
(3)前田正名によるメディア戦略――日本文化の伝達――
二 「日本」の展示に対するフランスの反応
(1)一八七八年パリ万国博覧会の公式評価
(2)日本出品物の売上
(3)フランスのジャーナリズムの反応
三 ジャポニスムの多層化――大衆の「熱狂」と批評家の「落胆」――
(1)日本陶磁器に対する公式評価
(2)批評家の目
(3)フランス工芸品における「ジャポニスム」の影響
おわりに

終 章
一八七八年以降の日仏交流
(1)「物」の交流
(2)「人」の交流


あとがき
本書関連年表
掲載図表一覧
人名索引

寺本 敬子[テラモト ノリコ]
跡見学園女子大学文学部人文学科助教.フランス近代史、日仏交流史.一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程修了.パリ第一大学(パンテオン・ソルボンヌ)歴史学科博士課程修了.

内容説明

一八六七年パリ万国博で日本は最初の公式参加を果たした。フランスで誕生したジャポニスムは、続く一八七八年パリ万国博でまさに開花する。この時代に、いかなる「日本」イメージが形成されていったのだろうか。ふたつのパリ万国博を舞台に交差する国家の思惑、人と物。「アジア」のなかに埋没していた日本のイメージがしだいに像を結び、やがてジャポニスムという「熱狂」へと収斂していく。日仏両国の史料を駆使し、開催国フランス、参加国日本、パリの観衆、三者の相互作用を通じてジャポニスムの誕生を解き明かす。

目次

第1部 一八六七年パリ万国博覧会(「物」による日本イメージの形成(パリ万国博覧会のあゆみ;一八六七年パリ万国博覧会の開催と日本の参加;博覧会場における「日本」)
外交の場としての万国博覧会―「日本」の揺らぎ(幕府使節をめぐる英仏の対抗;パリ万国博覧会における幕府外交の失敗―薩摩藩とモンブラン;フランス外務省の態度―昭武の傳役ヴィレットの報告から))
第2部 一八七八年パリ万国博覧会(すれちがう万国博覧会への期待―ジャポニスム誕生の背景で(明治初期の日仏関係;フランスの産業芸術と「ジャポニスム」の誕生;一八七八年パリ万国博覧会の開催と日本の参加;日本博覧会事務局の創設と前田正名の活躍;日本における出品物の収集とその内容)
博覧会場における「ジャポニスム」の広がり(博覧会場における「日本」;「日本」の展示に対するフランスの反応;ジャポニスムの多層化―大衆の「熱狂」と批評家の「落胆」))

著者等紹介

寺本敬子[テラモトノリコ]
跡見学園女子大学文学部人文学科助教。フランス近代史、日仏交流史。一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程修了。パリ第一大学(パンテオン・ソルボンヌ)歴史学科博士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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卒論以来再読する度に新たな感想・知見を得ることができる重要文献。今回は「ジャポニスムを支えた消費社会」に関する論述をもう少し読みたい気がしました。2023/09/04

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