守護所・戦国城下町の構造と社会―阿波国勝瑞

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守護所・戦国城下町の構造と社会―阿波国勝瑞

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  • サイズ A5判/ページ数 352p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784784218844
  • NDC分類 218.1
  • Cコード C3021

出版社内容情報

戦国時代、100年以上にわたり阿波国の中心地であった守護町「勝瑞」。
阿波細川氏の拠点であり、その被官三好氏はこの地を基盤に京都で政界の覇権を争った。将軍候補や幕府管領も滞在し、ここから捲土重来をはかった。
阿波国は、中世後期から近世にかけて、権力主体が変遷したにもかかわらず、ずっと一国単位で歴史が変遷する。その中心は勝瑞から徳島へ引きつがれた。これを「阿波モデル」として全国の城下町研究に提示する。
ユニークな空間構造をもつ一六世紀の地方都市・勝瑞の姿を、考古学、歴史学、地理学など多様な視角から解き明かし、中世都市史研究を大きく前進させる一書。

はしがき(仁木宏)

序 章 勝瑞研究と中世都市史(石井伸夫)
  第一節 勝瑞の位置と環境、および歴史について
  第二節 廃絶後「勝瑞像」の変遷について
  第三節 都市史研究のなかの勝瑞


第1部 守護町勝瑞の構造

第1章 発掘調査から考える守護町勝瑞の範囲と構造(重見?博)
   第一節 守護町勝瑞の成立と都市的展開の様相
   第二節 勝瑞城館の構造とその変遷

第2章 文献史料から考える守護町勝瑞(須藤茂樹)
   第一節 戦国期阿波に関する史料の残存状況
   第二節 勝瑞移転前夜―初期守護所秋月―
   第三節 守護町勝瑞の形成と発展

第3章 守護町勝瑞遺跡における寺院の立地とその存立基盤(石井伸夫)
   第一節 地名・伝承および石造物分布状況からの検討
   第二節 発掘調査成果からの検討
   第三節 文献史料からの検討
   第四節 勝瑞寺院街区と徳島城下寺町との関係について

第4章 室町・戦国期における勝瑞の立地と形態(山村亜希)
   第一節 国絵図にみる地形環境と街道の変遷
   第二節 北千間堀と勝瑞津
   第三節 細川氏・三好氏による勝瑞の都市整備

第5章 勝瑞館の景観と権威空間としての意味(小野正敏)
   第一節 権威表徴としての大名館の空間概念と家格
   第二節 発掘された勝瑞館
   第三節 守護細川館と三好館
   第四節 三好義興邸の権威空間の復元

補論1 城郭史における勝瑞城館(千田嘉博)
   第一節 守護系館城としての勝瑞城
   第二節 館城群在タイプから戦国期拠点城郭へ
   第三節 戦国期拠点城郭としての勝瑞城館再考
   第四節 ふたつの戦国期拠点城郭―阿波の館城と畿内の山城―
   第五節 勝瑞城館に見る平地城館の戦国期拠点城郭化

   
第2部 守護町勝瑞と戦国社会

第6章 勝瑞津と聖記寺の創建(福家清司)
   第一節 「勝瑞津」史料の検討
   第二節 吉野川水運と勝瑞津
   第三節 守護所勝瑞と聖記寺

第7章 歴史的景観復原から見る勝瑞とその周辺―鳴門市大麻地区の検討を中心に―(福本孝博)   
   第一節 守護町「勝瑞」の研究経過と問題点
   第二節 鳴門市大麻町の歴史地理学的景観復原

第8章 勝瑞と修験道―戦国期阿波国における顕密仏教・寺院をめぐる一視点―(長谷川賢二)
   第一節 勝瑞における山伏の様相
   第二節 聖護院道興の勝瑞逗留
   第三節 勝瑞と山伏集団―「阿波国念行者修験道法度」再考―

第9章 勝瑞をとりまく村・町・モノ(島田豊彰)
   第一節 戦国期阿波の集落遺跡と勝瑞
   第二節 モノからみた周辺遺跡と勝瑞

第10章 戦国阿波の政治史から考える勝瑞(天野忠幸)
   第一節 阿波守護細川氏の在国と勝瑞
   第二節 阿波三好家の成立と勝瑞
   第三節 織田政権との戦いと勝瑞

補論2 絵図資料からみた勝瑞(平井松午)
   第一節 慶長度の阿波国絵図と勝瑞
   第二節 寛永前期の阿波国絵図と勝瑞
   第三節 寛永後期の阿波国絵図と勝瑞
   第四節 「板野郡勝瑞村分間絵図写(仮称)」の分析

終 章 守護町勝瑞と権力・地域構造―阿波モデルの構築―(仁木 宏)
   第一節 日本の中世都市
   第二節 守護所と戦国期城下町
   第三節 細川氏・三好氏権力と守護町勝瑞
   第四節 阿波国における勝瑞の位置

あとがき(石井伸夫)

執筆者紹介


石井 伸夫[イシイ ノブオ]

仁木 宏[ニキ ヒロシ]

内容説明

戦国時代、一〇〇年以上にわたり阿波国の中心地であった守護町「勝瑞」。阿波細川氏の拠点であり、その被官三好氏はこの地を基盤に京都で政界の覇権を争った。将軍候補や幕府管領も滞在し、ここから捲土重来をはかった。阿波国は、中世後期から近世にかけて、権力主体が変遷したにもかかわらず、ずっと一国単位で歴史が変遷する。その中心は勝瑞から徳島へ引きつがれた。これを「阿波モデル」として全国の城下町研究に提示する。ユニークな空間構造をもつ一六世紀の地方都市・勝瑞の姿を、考古学、歴史学、地理学など多様な視角から解き明かし、中世都市史研究を大きく前進させる一書。

目次

勝瑞研究と中世都市史
第1部 守護町勝瑞の構造(発掘調査から考える守護町勝瑞の範囲と構造;文献史料から考える守護町勝瑞;守護町勝瑞遺跡における寺院の立地とその存立基盤;室町・戦国期における勝瑞の立地と形態;勝瑞館の景観と権威空間としての意味;城郭史における勝瑞城館)
第2部 守護町勝瑞と戦国社会(勝瑞津と聖記寺の創建;歴史的景観復原から見る勝瑞とその周辺―鳴門市大麻地区の検討を中心に;勝瑞と修験道―戦国期阿波国における顕密仏教・寺院をめぐる一視点;勝瑞をとりまく村・町・モノ;戦国阿波の政治史から考える勝瑞;絵図資料からみた勝瑞)
守護町勝瑞と権力・地域構造―阿波モデルの構築

著者等紹介

石井伸夫[イシイノブオ]
1959年生。大谷大学文学部史学科卒業。徳島県立鳥居龍蔵記念博物館学芸課課長補佐(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。