世界遺産と天皇陵古墳を問う

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世界遺産と天皇陵古墳を問う

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  • サイズ B6判/ページ数 271,/高さ 19cm
  • 商品コード 9784784218721
  • NDC分類 210.2
  • Cコード C1021

出版社内容情報

仁徳天皇陵か、大山古墳か―
日本最大の前方後円墳を、考古学者・森浩一は「大山古墳」と呼ぶべしといい、古墳を管理する宮内庁は「百舌鳥耳原中陵」と呼び、百舌鳥・古市古墳群の世界文化遺産登録を目指す関係者などは「仁徳天皇陵古墳」と呼ぶ。
それぞれがこのように主張する背景にはいったい何があるのだろうか? そして私たちは天皇陵をどう呼ぶべきなのか?
世界文化遺産登録に向けた動きのなかで浮かびあがる天皇陵をめぐる諸問題―考古学の成果との齟齬、天皇陵指定の経緯、陵墓公開運動、社会への広がり(ウェブ・教科書・報道)などを多角的に取りあげ、これからの天皇陵のあり方を考える。



 第?部 呼称問題
第1章 天皇陵古墳をどのように呼ぶか 今尾文昭(関西大学非常勤講師)
―森浩一の軌跡と先駆的役割―

第2章 百舌鳥三陵は如何に呼ばれてきたか 久世仁士(文化財保存全国協議会常任委員)


 第?部 歴史のなかの天皇陵古墳
第3章 古市・百舌鳥古墳群の王陵の被葬者 岸本直文(大阪市立大学教授)

第4章 王統譜の成立と陵墓 仁藤敦史(国立歴史民俗博物館教授)

第5章 だれが陵墓を決めたのか? 上田長生(金沢大学准教授)
―幕末・明治期の陵墓考証の実態―

第6章 大正・昭和戦前期の学問と陵墓問題 高木博志(京都大学人文科学研究所教授)


 第?部 現代と天皇陵古墳問題

第7章 陵墓と文化財「公開」の現在 後藤 真(国立歴史民俗博物館准教授)
―デジタル時代の文化財情報の公開の姿とは―

第8章 教科書の天皇陵古墳 新納 泉(岡山大学教授)

第9章 陵墓公開運動と今後のあり方 茂木雅博(茨城大学名誉教授、土浦市立博物館館長)

第10章 世界遺産は陵墓を「開かせる」か 今井邦彦(朝日新聞編集委員)
―報道の立場から―

まとめ


古市古墳群の主要古墳
百舌鳥古墳群の主要古墳
英文要旨
索引(人名・事項)
執筆者紹介

今尾 文昭[イマオ フミアキ]

高木 博志[タカギ ヒロシ]

内容説明

そもそも何をもめているのか?百舌鳥・古市古墳群の世界文化遺産登録を目指す運動のなかで浮かび上がる天皇陵をめぐる諸問題を直視し、未来を考える。

目次

第1部 呼称問題(天皇陵古墳をどのように呼ぶか―森浩一の軌跡と先駆的役割;百舌鳥三陵は如何に呼ばれてきたか)
第2部 歴史のなかの天皇陵古墳(古市・百舌鳥古墳群の王陵の被葬者;王統譜の成立と陵墓;だれが陵墓を決めたのか?―幕末・明治期の陵墓考証の実態;大正・昭和戦前期の学問と陵墓問題)
第3部 現代と天皇陵古墳問題(陵墓と文化財「公開」の現在―デジタル時代の文化財情報の公開の姿とは;教科書の天皇陵古墳;陵墓公開運動と今後のあり方;世界遺産は陵墓を「開かせる」か―報道の立場から)

著者等紹介

今尾文昭[イマオフミアキ]
1955年生。同志社大学文学部文化学科文化史学専攻卒業。博士(文学)。関西大学非常勤講師

高木博志[タカギヒロシ]
1959年生。立命館大学大学院文学研究科博士後期課程修了。京都大学人文科学研究所教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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浅香山三郎

15
百舌鳥・古市古墳群の世界文化遺産のなかで、天皇陵の比定や呼称の問題がクローズアップされてきた。○○天皇陵古墳といふのが、世界遺産の一覧表の中の名称だが、果してそれでよいのかといふ問題。あるいは、宮内庁の陵墓指定の経緯と、それとは異なる学知の紹介など、陵墓研究の蓄積を紹介しながら、読者に指定に際しての幾つもの留意事項を示す。陵墓の考古学的呼称の中立性をめぐり森浩一の模索を辿る第1章、幕末維新期の陵墓比定を論じる第5章、大正・昭和の学知と陵墓の扱ひを追ふ第6章が特に面白かつた。2020/09/06

こぽぞう☆

14
ちょっと専門的過ぎた。2017/04/21

犬養三千代

3
「仁徳天皇陵」というネーミングははたして真実なのか?考古学の知見によれば 仁徳天皇は中津山古墳に葬られているという❗ 仁徳天皇陵はいまは、大仙古墳または大山古墳と呼ばれることもある。 文化庁 宮内庁 学者たち マスコミ のせめぎあい。 天皇っていう呼称も持統天皇くらいからなので 怪しいといえは怪しいね。2017/08/04

takao

2
ふむ2024/01/27

tnk

0
百舌鳥・古市古墳群の世界遺産化に関する様々な議論が、考古学・日本史学・ジャーナリズムから提示されている。 この世界遺産化には最大の問題が2つある。 まず、陵墓だけを文化財保護法の枠外に置く管理体制の固定化である。史跡指定は公開・活用が前提となるが、菊のカーテンの内にあるまま世界遺産化すれば、開かれた文化財というあるべき姿には至らない。(つづく)2018/10/08

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