「千種」物語―二つの海を渡った唐物茶壼

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「千種」物語―二つの海を渡った唐物茶壼

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  • サイズ A5判/ページ数 247p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784784218707
  • NDC分類 791.5
  • Cコード C1072

出版社内容情報

13、4世紀頃に中国で生まれたひとつの壺が、東シナ海を渡って日本に伝わり、16世紀に茶の湯の道具として「千種」の銘を与えられ、名物となった。やがて21世紀にはもうひとつの海、太平洋を渡り、アメリカ合衆国ワシントンDCにあるフリーア美術館(管理運営:国立スミソニアン協会)に収められた――唐物茶壺「千種」の歴史的な変遷を経糸に、「千種」をめぐる多様な文化事象を緯糸に織りなされた、壮大な物語。
日本、アメリカ、中国の研究者による、歴史、美術、考古学、科学などの多角的な分野を網羅した最新の研究成果を収録。

? 中国からきた茶壺
唐物が茶道具になったとき  竹内順一
唐物茶壺の展開   李寶平・栗建安(訳:中井淳史)
唐物茶壺  西田宏子
日本における唐物茶壺の考古学  井上喜久男
茶壺の役割―緑茶の味との関係―  大森正司

? 「千種」のすがた
「千種」について  ルイズ コート(訳:松村真希子)
一六世紀の茶会記に記された「千種」の拝見記  竹内順一
「千種」をめぐる名  アンドリュー M ワツキー(訳:常田道子)
「千種」の口覆いについて  吉岡明美
「千種」の口覆いと名物裂・富田金襴  佐藤留実
染料――「千種」に附属する染織品から――  毛利千香 ブライス マッカーシー

? 「千種」、ふたたび海を渡るまで
「千種」の伝来と唐物茶壺――江戸時代初期を中心に――  岡佳子
野々村仁清作「色絵叭々鳥図茶壺」をめぐって  岡佳子
一七世紀以降の「千種」の伝来  熊倉功夫
皓々斎宗也筆「茶壺紐飾雛形書」について  岡佳子
「千種」と国際美術市場  ジュリア ミーチ(訳:前?信也 清水彩野)

「千種」関係史料集
  茶会記・名物記等/「千種」附属文書/久田家文書

 「千種」の主要附属品一覧/編者・著者紹介/謝辞

竹内 順一[タケウチ ジュンイチ]

岡 佳子[オカ ヨシコ]

ルイズ コート[ルイズ コート]

アンドリュー M・ワツキー[アンドリュー エムワッキー]

内容説明

一三、四世紀頃に中国で生まれたひとつの壼が、東シナ海を渡って日本に伝わり、一六世紀に茶の湯の道具として「千種」の銘を与えられ、名物となった。やがて二一世紀にはもうひとつの海、太平洋を渡り、アメリカ合衆国ワシントンDCにあるフリーア美術館(管理運営:国立スミソニアン協会)に収められた―唐物茶壼「千種」の歴史的な変遷を経糸に、「千種」をめぐる多様な文化事象を緯糸に織りなされた、壮大な物語。日本、アメリカ、中国の研究者による歴史、美術、考古学、科学などの多角的な分野を網羅した最新の研究成果を収録。

目次

1 中国からきた茶壼(唐物が茶道具になったとき;唐物茶壼の展開;唐物茶壼;日本における唐物茶壷の考古学;茶壷の役割―緑茶の味との関係)
2 「千種」のすがた(「千種」について;一六世紀の茶会記に記された「千種」の拝見記;「千種」をめぐる名;「千種」の口覆いについて;「千種」の口覆いと名物裂・富田金襴について;染料―「千種」に附属する染織品から)
3 「千種」、ふたたび海を渡るまで(「千種」の伝来と唐物茶壼―江戸時代初期を中心に;野々村仁清作「色絵叭々鳥図茶壼」をめぐって;一七世紀以降の「千種」の伝来;皓々斎宗也筆「茶壷紐飾節雛形書」について;「千種」と国際美術市場)

著者等紹介

竹内順一[タケウチジュンイチ] [Cort,Louise]
1941年生。東京藝術大学名誉教授。永青文庫理事。茶道美術史、陶磁史、美術館学

岡佳子[オカヨシコ] [Watsky,Andrew M.]
1954年生。大手前大学総合文化学部教授。日本文化史、陶磁史

コート,ルイズ[コート,ルイズ]
1944年生。国立スミソニアン協会、フリーア美術館・アーサー・M・サックラーギャラリー学芸員。陶磁器

ワッキー,アンドリュー・M.[ワッキー,アンドリューM.]
1957年生。プリンストン大学教授。日本美術(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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tnk

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戦国時代の茶会記に登場し、口覆や付属文書などフルセットで伝来する茶壺1つを多方面から検討し、単行本に仕上げた意欲作。銘や名物裂が付き、通人らの手に渡っていくことで、中国で焼かれた日時雑器が日本の文学的イメージや茶道上の価値をまとっていく。2022/11/15

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