出版社内容情報
知られざる江戸版本、浮世絵の宝庫トロンコワ・コレクションをテーマに、近世美術から近代映像作品を対象として、多彩かつ重厚な論を全文日仏両語で収録する。
2014年から続く大手前大学日仏文化交流シンポジウムの集大成。
まえがき[柏木隆雄]
? トロンコワ・コレクションをめぐって
装飾芸術連合図書館の日本コレクションに見るトロンコワ=ルボーディ寄贈品について[ロール・アベルシル]
トロンコワ旧蔵の山東京伝『近世奇跡考』の草稿本―江戸時代の文化、風俗を考証した戯作者の随筆とフランス―[クリストフ・マルケ]
宗達のグラフィック・デザインにおける「無常」[林 進]
立ち美人の居るところ[松尾芳樹]
トロンコワ・コレクションの芝居絵を読む[柏木加代子]
? トロンコワ・コレクションの周辺
フェリシアン・シャレー『図版入り日本』とエマニュエル・トロンコワ[柏木隆雄]
ジャポニスムと琳派:装飾再考「うつり」と「うつし」の観点から[稲賀繁美]
―ルイ・ゴンス、ロジェ・マルクス、エミール・ガレ、クロード・モネの周辺―
日本のトンボとヨーロッパのトンボ―美術的・文学的研究―[エマニュエル・シュヴァルツ]
肌に描く絵―現代シネマに見る芸術家の神話―[レジス・ミシェル]
? 日本の近代美術と現代アート
創作について[井澤幸三]
私の作品について[いまふくふみよ]
私の立ち位置[久木一直]
絵画―創り続けて―[山田信義]
シンポジウムを総括して[マリ=カトリーヌ・サユット]
石毛 弓[イシゲ ユミ]
目次
1 トロンコワ・コレクションをめぐって(装飾芸術連合図書館の日本コレクションに見るトロンコワ=ルボーディ寄贈品について;トロンコワ旧蔵の山東京伝『近世奇跡考』の草稿本―江戸時代の文化、風俗を考証した戯作者の随筆とフランス;宗達のグラフィック・デザインにおける「無常」;立ち美人の居るところ;トロンコワ・コレクションの芝居絵を読む)
2 トロンコワ・コレクションの周辺(フェリシアン・シャレー『図版入り日本』とエマニュエル・トロンコワ;ジャポニスムと琳派:装飾再考「うつり」と「うつし」の観点から―ルイ・ゴンス、ロジェ・マルクス、エミール・ガレ、クロード・モネの周辺;日本のトンボとヨーロッパのトンボ―美術的・文学的研究;肌に描く絵―現代シネマに見る芸術家の神話)
3 日本の近代美術と現代アート(創作について;私の作品について;私の立ち位置;絵画―創り続けて)
著者等紹介
石毛弓[イシゲユミ]
1970年京都府生。龍谷大学文学部哲学科哲学専攻修士課程修了。イギリスのダーラム大学人文学部哲学科博士課程修了。大手前大学現代社会学部准教授。専門は西洋哲学
柏木隆雄[カシワギタカオ]
1944年生。大阪大学文学研究科博士課程修了。パリ第7大学第3期博士。大手前大学大学院研究科長
小林宣之[コバヤシノブユキ]
1953年生。大阪大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。大手前大学メディア・芸術学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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