内容説明
京都は「千年のみやこ」と言われる。確かに平安京ができて千年以上たつ都市である。しかし、平安京の姿そのままの遺構など実はどこにも残されていない―。東京遷都により没落の危機に見舞われ、都市改造や近代建築の導入に積極的に取り組む一方で、まさに生き残りを懸けて「千年のみやこ」を演じてきた街、京都。いまある京都の魅力はいつ、どのように作られたのか?「歴史都市」の近代化の過程で生まれたさまざまなエピソードを、場所・人・建築をキーワードとして写真とともに綴る。
目次
1 近代化の舞台となった岡崎
2 場所と空間・建築
3 歴史と空間・建築
4 街に寄り添う様式
5 京都モダニズム
6 基督教の文化
7 近代を駆け抜けた建築家
8 保存と演出
9 京都周辺のまち
著者等紹介
中川理[ナカガワオサム]
1955年横浜生まれ。1980年京都大学工学部建築学科卒業。1988年京都大学大学院博士課程修了(建築学専攻)。工学博士。日本学術振興会特別研究員を経て、1922年京都工芸繊維大学助教授。2003年京都工芸繊維大学大学院教授(建築学専攻)。日本建築学会奨励賞、日本都市計画学会論文奨励賞、日本建築学会教育賞など受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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