近世の禁裏と都市空間

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近世の禁裏と都市空間

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  • サイズ A5判/ページ数 306,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784784217403
  • NDC分類 216.2
  • Cコード C3021

出版社内容情報

禁裏が関係する信仰や儀礼の場・空間の特性に注目し、都市を基盤として存在した禁裏、禁裏によって形成・維持された都市、という両側面からなる近世京都の特性を中世・近代への展開も視野に入れて明らかにする。

さらに、都市・建築史的観点から近世の天皇・王権のありかたにも注目し、天皇が表出する場の特性や天皇と民衆の関係性などにも言及。都市・建築史学の手法に限定することなく、文献史学や民俗学も視野に入れて近世京都の都市空間の特徴を多角的な視点から包括的に論じた一書。

目次

序 章 本書の視座と目的
近世の禁裏空間―京都と都市・建築史/近世天皇・朝廷研究史/本書の構成

第一部 禁裏と信仰―内侍所・御霊社

第一章  室町後期・戦国期の内侍所
内侍所の概略と先行研究/内侍所の再興/室町・戦国期の内侍所の修理と造営―「仮殿」の成立/内侍所への「参詣」

第二章  近世の内侍所仮殿下賜と上・下御霊社の社殿拝領について
近世の内侍所/上御霊社への内侍所仮殿下賜の経緯/内侍所仮殿下賜の意義/上・下御霊社の内侍所仮殿拝領の目的

第三章 寛政度内裏以降の内侍所仮殿の造営・下賜と神嘉殿
文化七年造営の内侍所仮殿と神嘉殿への転用/天保二年の水無瀬家(宮)への下賜/嘉永五年の土御門家への下賜/安政三年の内侍所仮殿の下賜/慶応元年造営の内侍所仮殿/神嘉殿の造営と内侍所仮殿


第二部 禁裏と王権―穢・参詣

第一章  中世後期の天皇崩御と触穢―内侍所の変化を中心に
中世後期の天皇・院の崩御と葬喪儀礼/葬送・出御の場―先例と触穢/天皇崩御と穢―内侍所のしつらいとその意味/内侍所・触穢・王権

第二章  近世前期の天皇崩御と内侍所―触穢・王権・都市
近世前期の天皇・院の崩御の概略/内侍所と触穢/内侍所付と町―触穢観念と町社会

第三章  近世禁裏御所と都市社会―内侍所参詣を中心として
朝儀の拝見/内侍所の開放と参詣

補章1 室町・戦国期における宮中御八講・懺法講の場
清涼殿における追善仏事/御八講の場/懺法講の場

補章2 近世安楽寿院の鳥羽法皇遠忌法会
遠忌法会と開帳―宝暦五年六百回忌法会/鳥羽法皇六百回忌法会における勅会再興

第三部 禁裏と都市―造営・遷幸・参詣

第一章  承応度・寛文度内裏造営と非蔵人―伏見稲荷社目代・非蔵人羽倉延重の活動を中心に
承応度・寛文度内裏造営/内裏の火災と非蔵人の活動/非蔵人への下賜

第二章 近世京都の都市空間再生と禁裏御所普請―三井家と町
禁裏御所普請と三井家御用の特徴/禁裏御所普請御用と「特典」/禁裏御所普請と町・町人と「人気」

第三章 安政度内裏遷幸と都市空間
安政度内裏造営と遷幸の概要/遷幸の空間の特性/遷幸の目的と背景

第四章 近世前期の上・下御霊祭礼行列と天皇―風流見物を中心に
上・下御霊社の神幸・還幸/築地之内での上・下御霊社風流の見物とその中止/仙洞御所における霊元院の下御霊社祭礼御拝/上御霊社祭礼行列と東山天皇の見物/上御霊社の風流と見物の中止/院・天皇の御拝・見物をともなう上・下御霊社祭礼の特徴とその意味

結 章 課題と展望
中世後期から近世前期の内侍所―禁裏内の信仰の場の形成/近世中・後期の禁裏と都市空間


初出一覧/あとがき/索引

内容説明

禁裏が関係する信仰や儀礼の場・空間の特性に注目し、都市を基盤として存在した禁裏、禁裏によって形成・維持された都市、という両側面からなる近世京都の特性を中世・近代への展開も視野に入れて明らかにする。さらに、都市・建築史的観点から近世の天皇・王権のありかたにも注目し、天皇が表出する場の特性や天皇と民衆の関係性などにも言及。都市・建築史学の手法に限定することなく、文献史学や民俗学も視野に入れて近世京都の都市空間の特徴を多角的な視点から包括的に論じた一書。

目次

本書の視座と目的
第1部 禁裏と信仰―内侍所・御霊社(室町後期・戦国期の内侍所;近世の内侍所仮殿下賜と上・下御霊社の社殿拝領について;寛政度内裏以降の内侍所仮殿の造営・下賜と神嘉殿)
第2部 禁裏と王権―穢・参詣(中世後期の天皇崩御と触穢―内侍所の変化を中心に;近世前期の天皇崩御と内侍所―触穢・王権・都市;近世禁裏御所と都市社会―内侍所参詣を中心として ほか)
第3部 禁裏と都市―造営・遷幸・祭礼(承応度・寛文度内裏造営と非蔵人―伏見稲荷社目代・非蔵人羽倉延重の活動を中心に;近世京都の都市空間再生と禁裏御所普請―三井家と町;家政度内裏遷幸と都市空間 ほか)

著者等紹介

岸泰子[キシヤスコ]
1975年生。京都大学大学院工学研究科生活空間学専攻博士後期課程研究指導認定退学、博士(工学)。現在、九州大学大学院芸術工学研究院准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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chang_ume

6
近世京都の天皇住居「禁裏」に関わるさまざまな信仰や儀礼に着目しながら、天皇と京都の都市民との関係変化を読み解く。画期としては霊元天皇(院)。この時期に天皇の清浄・神聖性が改めて浮上する同時に、禁裏内外の関係に新たな展開が生まれる。たとえば、下御霊社祭礼神輿の「築地之内」への進入開始や、禁裏「内侍所」節分行事の一般開放など。一方で霊元院の晩年(享保年間)、中世から民衆に許されていた朝議の見物に制限が加えられたりもする。これらをいわば「禁裏側の演出」としたうえで、それが江戸中期から後期に進展したと描く。2019/07/12

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