牛と農村の近代史―家畜預託慣行の研究

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牛と農村の近代史―家畜預託慣行の研究

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  • サイズ A5判/ページ数 252,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784784217250
  • NDC分類 645.3
  • Cコード C3021

出版社内容情報

明治以降の近代化のなかで発展から取り残された中国山地。そこでは前近代的ベールに包まれた家畜預託慣行が急激に拡大していた。

本書は、牛を介して取り結ばれる人々の社会関係を明らかにし、それが近代農村で果たした歴史的意義を解明する。そして歴史の片隅へ押し流されながらも、地域社会の調和と共存のために努めた名もなき農民群像を描く。いうなれば、進歩のかげで退歩しつつあるものを見定めた宮本民俗学に共鳴する社会経済史である。

内容説明

明治以降の近代化のなかで発展から取り残された中国山地。そこでは前近代的ベールに包まれた家畜預託慣行が急激に拡大していた。本書は、牛を介して取り結ばれる人々の社会関係を明らかにし、それが近代農村で果たした歴史的意義を解明する。そして歴史の片隅へ押し流されながらも、地域社会の調和と共存のために努めた名もなき農民群像を描く。いうなれば、進歩のかげで退歩しつつあるものを見定めた宮本民俗学に共鳴する社会経済史である。

目次

序章 課題と視角
第1章 家畜小作概念の再検討
第2章 牛生産地域における家畜所有の歴史的展開
第3章 中国山地における蔓牛造成の社会経済的要因
第4章 中国山地における役牛の売買流通過程と牛馬商
第5章 鞍下牛慣行による役牛の循環と地域社会
第6章 中国山地の預け牛関係にみる信頼・保険・金融
終章 家畜預託慣行の盛衰と近代日本農村
付論 板垣家文書の史料群構造

著者等紹介

板垣貴志[イタガキタカシ]
1978年島根県に生まれる。2001年愛媛大学法文学部人文学科卒業。2004年神奈川大学大学院歴史民俗資料学研究科修了、修士(歴史民俗資料学)。2008年神戸大学大学院文化学研究科修了、博士(学術)。阪神・淡路大震災記念人と防災未来センター震災資料専門員。2011年神戸大学大学院人文学研究科特命助教。現在、神戸大学大学院人文学研究科特命講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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かみちぃ

0
鞍下牛についてのとても興味深い論考。文書を利用するだけでなく、聞き書きも行っており、非常に厚い、熱い記述であった。 自家の文書群をこれほど丁寧に読み解くことができる筆者がうらやましい。2015/02/10

志村真幸

0
 江戸~戦間期にかけて、中国地方は牛の飼育がさかんな地域だったという。本書は、島根県飯石郡に見られた鞍下牛という制度をとりあげたもの。農繁期に役牛を賃貸する仕組みであり、家畜預託慣行という。  文書資料をじっくりと読み解き、データ化しながら整理されていく。鞍下牛の仕組みがよくわかり、なおかつそれが、この地域に独特のひとびとを結びつけるシステムとして機能していたことが明らかにされていく。 著者の祖父宅に残された資料をもとにした研究で、その点でもとても特異で興味深い。  実際の聞き書きも収録。2023/12/02

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