内容説明
『日本仏教美術史研究』(一九八四年)、『続日本仏教美術史研究』(二〇〇六年)、『続々日本仏教美術史研究』(二〇〇八年)の刊行に引き続き、五〇年以上の長きにわたる中野美術史学の軌跡を、加須屋誠との対談をとおして振り返り、仏教美術を学ぶことの課題・方法・魅力を余すところなく収録。ソフトな文体で読みやすく、仏教美術の入門書として最適な一書。
目次
第1章 神護寺薬師如来立像をめぐって
第2章 六道絵と来迎図
第3章 密教の絵画と図像
第4章 社寺縁起絵の世界
第5章 東アジアの動物表現
付録1 中野玄三自筆「山越阿弥陀図(京都・禅林寺)」調書
付録2 京都府亀岡市・出雲大神宮蔵「男神(伝大国主命)坐像」紹介
中野玄三論
著者等紹介
中野玄三[ナカノゲンゾウ]
1924(大正13)年生。嵯峨美術短期大学名誉教授。文学博士。文化財に関わる長年の業績が認められ、2011年度文化庁長官表彰を受ける
加須屋誠[カスヤマコト]
1960(昭和35)年生。奈良女子大学教授。博士(文学)。「二河白道図試論」(『美術史』127冊、1990年)により、1991年度国華賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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