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出版社内容情報
二項対立的に「オリジナル」と「コピー」を捉え、模本を原本に劣るものとして考えるのではなく、日本美術における模写の伝統をさまざまな角度から再検討する試み。
目次
第1部 中国への憧れを写す(日本文人画における間画像性と写し;文人理念と「写し」のジレンマ―中林竹洞筆『蘭亭図巻』を例として;近代陶磁と特許制度―清風與平家から見た「写し」をめぐる京焼の十九世紀)
第2部 図像の伝承としての「写し」(図像と写し―「伊勢物語絵」と俵屋宗達;騎虎鍾馗の図像の伝承と変容;室町水墨画における「写し」―図様と表現の観点から;富士三保松原図の図様伝搬―狩野派を中心に)
第3部 「写し」の意味と役割(海を渡った法隆寺壁画―西洋における「うつし」の役割;写しの文化における舞台表現の伝承;写しの文化―「オリジナル主義」再考)
著者等紹介
島尾新[シマオアラタ]
1953年生まれ。学習院大学教授。日本美術史・水墨画史。東京大学大学院修士課程修了
彬子女王[アキコジョオウ]
1981年生まれ。立命館大学衣笠総合研究機構客員准教授、慈照寺研修道場美術研究員、在外日本美術コレクション研究、文化交流史。D.Phil.(オックスフォード大学)。皇族、三笠宮家
亀田和子[カメダカズコ]
1964年生まれ。ハワイ・パシフィック大学美術史学講師。近世絵画・近世視覚文化。ブリティッシュ・コロンビア大学美術史学博士号取得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。