目次
第1部 イングランドの農業資本主義化をめぐる二つの対抗(「ケットの反乱」について―本源的蓄積期の農民闘争;封建制から資本主義への移行の形態―第一次囲いこみ運動を中心として;イングランド東部の農業ブルジョア化をめぐる二つの対抗)
第2部 イングランド農村構造―農民層分解を中心として(サセックス臨時税課税簿(一五二四~二五年)の分析―一六世紀初頭イギリスにおける農業ブルジョア化との関連において
バッキンガムシア臨時税課税簿(一五二四~二五年)の分析
ノーファク州ギャロウ郡臨時税課税簿の分析
レスタシア・ガスラクストン郡の諸階層とその動向
サファク州臨時税課税簿(一五二四~二五年)の分析
サファク州ベイバー郡の軍役調査記録(一五二二年)について―職業・富の分化と土地所有を中心に
サファク州における民衆運動)
著者等紹介
松村幸一[マツムラコウイチ]
1929年京都市に生まれる。1951年兵庫県立神戸商科大学卒業。1961年京都大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。1961年岡山大学法文学部助手(64年専任講師)。1964年大阪経済大学経済学部専任講師(69年助教授)。1978年同教授。1979年ロンドン大学に在外研究(80年3月まで)。その後、大阪経済大学経済学部長、大学院委員長、入試部長、日本経済史研究所所長等を歴任し、2003年3月に大阪経済大学を退職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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人生ゴルディアス
4
長いこと積んでいたがとても面白かった。修道院解散法からの土地囲い込みと、土地囲い込みの問題点やうまくいった事例などを、主に課税帳簿から分析する。肝としては、三圃農法などに代表される共同土地利用では生産性が低すぎるうえ、封建的固定地代では物価上昇の中領主が不利になり、もっと搾り取ろうと金銭での代替やらをしたところ、金で解決できるならば金持ってるやつが同じことしてもいいよね、と富農たちが土地集積に参戦してきて封建制が崩れていった…という流れだろうか。一人当たり生産性の上昇と切り捨てられる側の悲哀は今も昔も同じ2020/04/23
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