目次
総論 太子信仰と天神信仰―問題の所在
1(室町時代の紀行文に見る天神信仰・太子信仰―宗祇『筑紫道記』と三条西公条『吉野詣記』;太子信仰と天神信仰―真宗史の視点から;江戸時代の天神信仰・太子信仰と城下町金沢の文化)
2(聖徳太子伝の史料的性格―宗教的テキストの生成・流伝形態;拡散する聖徳太子伝承―近江に広がる聖徳太子寺院建立伝承と守屋合戦譚の展開;唐本御影の伝来過程をめぐって―背負わされた法隆寺での役割;地誌としての寛文刊本『聖徳太子伝記』―近世太子信仰の展開に関する一考察)
3(菅原道真の仏教的言説とその継承―『菅家文章』から「賽菅丞相廟願文」へ;北野聖廟和歌・連歌とその功徳―病気平癒・諸願成就・連歌会所・短冊関を中心に;正面向きで直立する異色の束帯天神画像について;菅生天満宮所蔵・掛幅形式の天神縁起絵について;越前国敦賀郡の天神信仰・序説―気比神宮とその周辺)