内容説明
『源氏物語』の成立と平安貴族社会。王朝文化研究の第一人者と15人の気鋭が『源氏物語』の歴史的世界を読み解く。
目次
第1部 歴史のなかの『源氏物語』(『源氏物語』誕生の歴史的背景)
第2部 准拠と古注釈(『源氏物語』における准拠とその意味;「准拠」の来歴について;明好中宮の童女;『源氏物語』の古注釈と歴史;延喜・天歴の治;失われた空間の物語―『河海抄』の延喜・天歴準拠説;靫負尉と簾中の人影―松風巻試解)
第3部 風俗と通過儀礼(節会と宴―紫式部の描く王権;「おほぎみ姿」について;通過儀礼に対する平安貴族の認識―産養をめぐって;光源氏の元服と穀倉院;「碁聖が碁にはまさらせたまふ」浮舟考)
第4部 『源氏物語』をとりまく文学(『紫式部日記』の紫式部;『源氏物語』の和歌批評と漢詩文引用;源氏物語はなぜ書かれたか)
著者等紹介
山中裕[ヤマナカユタカ]
大正10年、東京都生まれ。東京大学文学部国史学科卒業。東京大学史料編纂所教授、関東学院大学教授、調布学園大学教授を歴任。文学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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