出版社内容情報
紫式部が源氏物語の着想を得たという伝説や、西国三十三所札所として知られる石山寺の信仰・歴史・美術・文学・経典を、第一線の研究者が、豊富なカラー図版とともに解説。オールカラー、図版150点。
目次
第1章 観音信仰と巡礼の寺
第2章 創建とあゆみ
第3章 仏像と絵画の荘厳
第4章 伽藍のすがた
第5章 紫式部と『源氏物語』
第6章 聖教の伝承
著者等紹介
鷲尾遍隆[ワシオヘンリュウ]
石山寺第五十二世座主
綾村宏[アヤムラヒロシ]
1945年生。京都大学大学院文学研究科修了(国史学)。京都女子大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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chang_ume
8
石山寺はまず本書から。彫刻・建築・絵画などの文化財解説はもちろん、醍醐寺系の法流が学問の寺として石山寺を中興させていった経緯も詳しく述べられる。境内の細々とした小建築に至るまで解説を加えた第四章(山岸常人)と、紫式部信仰の中心地として石山寺歴代座主が蒐集に励んだ「源氏絵」コレクションを紹介した第五章(奥田勲)がとくによかった。観音聖地の重要事例として石山寺を理解する一歩目に。2021/10/02
ohmi_jin
0
石山寺は訪れたことは無いものの、サントリー美術館の谷文兆展で展示されていた石山寺縁起絵巻を見て購入。滋賀出身としては比叡山、三井寺、石山寺は訪れたいのだが、実際いずれも行ったことはない。是非行かねばならなくさせる本。2013/08/09