内容説明
本書は二〇〇三年三月一〇日から一週間にわたり、国際日本文化研究センターにおいて開催された歴史学国際集会「公家と武家―その比較文明史的研究―」に基づく論集である。
目次
1 文人型社会と戦士型社会(天皇・公家・武家;新羅王朝の貴族制秩序における変革の本性―武人貴族制から官人制的貴族制への転換の過程;武官と文官―高麗王朝における均衡状態の模索;中世盛期の戦士貴族社会における紛争のルール)
2 王権と儀礼(中国周代の儀礼と王権;王、カリフもしくはスルタン―一九二〇年、シリアはなぜ王政を選んだのか;ローマ皇帝からビザンツ皇帝へ;「礼」「御武威」「雅び」―徳川政権の儀礼と儒学)
3 貴族とは何か(日本古代の貴族;貴族とは何か―東アジアの場合;貴族とは何か―西ヨーロッパ中世の場合)
4 封建制度と官僚制度(九~一二世紀フランスにおける王権、権門、助言による統治;日本中世における文人政治と武人政治;オスマン的家産官僚制とティマール体制;イングランドにおける後期封建制度―リッチモンドシャーの場合)
5 思想・宗教・文化(江戸時代の政治・イデオロギー制度における神道の地位―吉田神道の場合;朝鮮時代における両班の郷村支配と郷約;騎士道とキリスト教)
著者等紹介
笠谷和比古[カサヤカズヒコ]
国際日本文化研究センター教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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