目次
第1部 言語の存在論のために(「言語学はいかなる学問なのか」という問いはどこまで正しいか;恣意性の神話・補遺―“シリウス星の言語学”を超えて;レトリック現象としての言語―レトリック論から言語を再考する;他者認知としての言語へ)
第2部 言語の生成―指さしから発語へ(指さしの記号機能はどのように発生するか―あるいは、“ゆうちゃんの神話”;言語音の機能的生成―あるいは、言葉が裂開するとき)
第3部 こころの縁起をさぐる(言語のような心―セラーズの「心の類比理論」の考察)
第4部 自然主義の倫理学―記号主義からのアプローチ(嘘をつくのはなぜ悪い;「いまなお生きる人間」の倫理学)
第5部 世界制作論からの展開―知識・事実・表現(信じることと知ること;“事実”のカテゴリーについて;俳句で世界をどのように制作するか;なぜ自然は美的でありうるか、あるいは光景の感情)
著者等紹介
菅野盾樹[スゲノタテキ]
1967年東京大学文学部哲学科卒業。1972年東京大学大学院人文科学研究科博士課程退学。1975年山形大学教養部助教授。1976年大阪大学人間科学部助教授。1989年大阪大学人間科学部教授。1995年博士(人間科学)。2000年大阪大学大学院人間科学研究科教授。2007年大阪大学退職、大阪大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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