内容説明
「知らないことだらけ」から出発した“自称ALLY”の著者が、サンフランシスコの友人のにじいろファミリーとして生きる姿に惹かれて、もっと知りたい!と、話を聞きはじめました。日本とサンフランシスコで聞いた、さまざまな人生の話を胸に、いま、感じていることとは。
目次
ALLYになったわたしとかぞく
LGBTQ+はマイノリティなんて言わせない街、サンフランシスコ
米国LGBT運動の歴史
カミングアウト
サンフランシスコから日本へ
サンフランシスコのにじいろファミリー
日本のにじいろファミリー
個人として尊重される社会を求めて―弁護士 森あいさんのはなし
著者等紹介
小島あゆみ[コジマアユミ]
高校時代にアメリカ東海岸ニューハンプシャー州の公立高校に1年交換留学。そのときに学んだことが人生のベースになる。横浜国立大学大学院(教育心理学専修)修了後、大学や研究所で臨床心理の仕事を経て、中学・高校で英語を教える。出産後、子育てと両立できる営業の仕事にもかかわり、現在は不登校の生徒に個別指導をしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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林芳
1
とても丁寧に書かれている。毎日の中で面と向かってカミングアウトされる機会がそうある訳ではないことを思うと、このような話を聞けるということにおいても価値のある本。そしてマイノリティと言われる人たちの話を知ると、何かとても豊かな人生を送っているように思えてくる。普通?の人が素通りするところで、つまづきながらも真剣に考え、それを共有できる人たちと出会えていることを思うと。不遜な感想かもしれないけれど。2023/07/21
チャンドラー
0
良書。法整備が必要だといつも思う。本書はLGBTQ+の苦悩や葛藤を綴り、多様な生き方を紹介している。私達の無意識の何気ない言動が当事者達を日常的に傷つけているのだと気づかせてくれる。日本人は権利を主張する者を恐れるのだろう。不満や疑問を押し隠し、考える事を止め、ただルールに従っているほうが楽だ思っているのかも知れない。そんなのは幻想である。不安を押し殺しても何も解決はしない。理不尽を理不尽だと言わなければマジョリティーとっても不寛容で生き辛い社会になるだけだ。多様な社会は国を強くすると思う。2022/07/27