出版社内容情報
現在行われている反転授業の取組を調査するなかから、文理を問わず多様な分野の多彩な実践事例を厳選して集約した実践編
まえがき
第1部 自然科学系分野における反転授業
01 共通系生命科学講義における反転授業:学修の実質化にむけて(矢野浩二朗)
1 はじめに
2 授業の概要
3 反転を導入しようとしたきっかけや動機
4 反転授業の方法
5 反転の効果と課題
6 おわりに
02 工学部系科目における反転授業の導入:段階的な進化で定着をめざす(田丸恵理子)
1 工学部への反転授業の導入
2 反転授業プロジェクトの概要:段階的な進化
3 学習環境
4 反転授業のデザイン
5 効 果
6 まとめ,今後の課題
03 伸びしろのある工学部の大学生を育てるには:概念と原理のディープ・アクティブラーニングの授業設計(山崎 進)
1 はじめに
2 授業コンセプトづくり
3 授業設計の要点
4 結 果
04 「生物統計学」における反転授業:統計的な思考方法と定型的な統計解析技術を身につけるために(小林和広)
1 はじめに
2 授業の概要
3 反転授業を導入しようとしたきっかけや動機
4 反転授業の方法
5 反転授業の効果と課題
6 今後の課題
05 「統計学」における反転授業:数学のレベル差が著しい文系学部での実践例(望月雅光)
1 はじめに
2 授業の概要
3 反転授業の導入のきっかけ
4 反転授業のすすめかた
5 反転の効果と課題
6 おわりに
06 数学における反転授業:「ダブルティーチング」における教授・学習に着目して (山田嘉徳・濱本久二雄)
1 はじめに
2 授業の概要
3 反転授業の導入の動機
4 反転授業の方法
5 反転授業における教授・学習の内容
6 反転授業における効果と課題
7 おわりに
第2部 人文社会科学系分野における反転授業
07 「新入生を対象とした英語科目」における反転授業(奥田阿子)
1 はじめに
2 授業の概要
3 授業方法
4 反転の効果および考察
08 反転授業の実践報告
「英語学講義?」 小林亜希子
1 授業概要
2 これまでの授業方法とその課題
3 反転授業の方法
4 学生の様子
5 反転授業の効果
6 課 題
7 おわりに
09 「大学で学ぶ教養古典」における反転授業:文学教育でアクティブラーニングを行うことの可能性(七田麻美子)
1 はじめに
2 授業の概要
3 反転を導入しようとしたきっかけや動機
4 反転授業の方法
5 反転の効果と課題
6 おわりに
10 「教育統計学」における反転授業:文系学生に対する統計教育(杉澤武俊)
1 はじめに
2 授業の概要
3 反転を導入しようとしたきっかけや動機
4 反転授業の方法
5 反転の効果と課題
6 おわりに
11 フランス語初級文法クラスのプチ活性化:反転授業的活動の導入事例(岩根 久)
1 はじめに
2 授業の概要
3 「反転」導入への道
4 反転授業的活動の導入
5 観察と感想
6 おわりに
12 社会人教育における反転授業:経営者育成のための大学院教育プログラムの実践 (宗岡 徹・西尾三津子)
1 はじめに
2 授業の概要
3 これまでの授業方法とその課題
4 反転授業の方法
5 反転授業の実施結果と考察
6 今後の課題
13 大学1・2 年生を対象とした高次能力学習型の反転授業の実践:東京大学 集中講義「Visualizing Tokyo」を事例として(伏木田稚子)
1 はじめに:高次能力学習型の反転授業とは
2 東京大学 集中講義「Visualizing Tokyo」の概要
3 アクティブラーニングとしての対面学習のデザイン
4 本授業を通じた学びの醸成
5 おわりに:事前学習と対面学習のつながり
第3部 特定分野における反転授業
14 知的財産科目における反転授業の試み:Moodel を活用した学習者の主体の学びの仕組み(阿濱志保里)
1 はじめに
2 授業の概要
3 反転授業の導入の経緯
4 反転授業の方法
5 反転授業の効果
6 課 題
15 「大学病院のチーム医療スタッフ養成」における反転授業 :「働き続けたい病院 No.1」を目指した業務内教育(柴田喜幸)
1 あらまし
2 背 景
3 方法:プログラム全貌と反転授業への移行
4 結 果
5 考 察
16 医学部における反転授業:知識の標準化と活性化を目指して(西屋克己)
1 はじめに
2 香川大学医学部医学科のカリキュラム
3 反転授業を導入した授業の概要
4 反転を導入しようとした動機
5 反転授業の方法
6 反転授業に対する学生の反応
7 考 察
8 おわりに
17 学修支援者としての大学職員育成における反転学習プログラム(竹中喜一)
1 はじめに
2 研修の概要
3 職員向け研修と反転学習
4 反転学習の方法
5 実施結果
6 課題と今後の展望
あとがき
森 朋子[モリ トモコ]
関西大学教育推進部教授
溝上 慎一[ミゾカミ シンイチ]
京都大学高等教育研究開発推進センター准教授,京都大学博士(教育学)。1970年生まれ。神戸大学教育学部卒業,1996年京都大学高等教育教授システム開発センター助手・講師を経て,2003年より現職。専門は,青年心理学(現代青年期,自己・アイデンティティ形成,自己の分権化)と高等教育(大学生の学びと成長,アクティブラーニング,学校から仕事へのトランジション,高大接続)。主な著書に『自己形成の心理学―他者の森をかけ抜けて自己になる―』(世界思想社, 2008),『現代青年期の心理学―適応から自己形成の時代へ―』(有斐閣選書, 2010),『大学生の学び・入門―大学での勉強は役に立つ!―』(有斐閣アルマ, 2006)など。