キリギリスの哲学―ゲームプレイと理想の人生

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 212p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784779509247
  • NDC分類 104
  • Cコード C0010

内容説明

人生にゲーム以上の意味は無い!?寓話「アリとキリギリス」の“主人公”たるキリギリスが、その弟子達と縦横無尽に繰り広げる、とびきりユニークで超本格の哲学問答!「ゲームの哲学」の名著、待望の初訳!!

目次

キリギリスの死
弟子たち
定義の構築
ふざけ屋・いんちき屋・荒らし屋
家まで遠回りして帰る
イヴァンとアブドゥル
ゲームとパラドクス
登山
逆ひねり
ポーフィリョ・スニークの驚くべき経歴
バーソロミュー・ドラッグの病歴
オープンゲーム
アマチュア・プロフェッショナル・『人々がプレイするゲーム』
復活
解決
丘の上の馬鹿
草地のウィトゲンシュタイン

著者等紹介

川谷茂樹[カワタニシゲキ]
1968年生まれ。京都大学卒業。九州大学大学院文学研究科博士課程単位取得満期退学。文学博士。哲学・哲学史専攻。北海学園大学教授

山田貴裕[ヤマダタカヒロ]
1984年生まれ。早稲田大学卒業。京都大学大学院文学研究科博士後期課程研究指導認定退学。哲学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

スプリント

5
童話アリとキリギリスのキリギリスが弟子たちと哲学討論をするという構成ですが、私には難解でした。図表とかで解説を入れてもらえるだけでも理解しやすくなると思うのですが・・・。時間をあけて再読してみようと思います。2015/06/28

我がネコ

2
哲学難しい。と思わされた。 対話形式で進められる構成で 若干取っつきやすくはなっているものの、正直言って難解。 それでも直観的に思えるのはこの本の中に、 深淵なる哲学の世界が確かにそこにあるのではないかと。 再読再挑戦して、改めてレビューしたいと思う一冊。2016/03/06

茅野ソト

1
一回通読した感想。 現実世界の目標を最短で達成する方法にあえて制限(ルール)を加えることでゲームは成立するという見方は面白かった。ゴミ箱にごみを捨てるのにゴミ箱の近くまで行って単に捨てるのはゲームではないが、ゴミ箱から離れた位置に線を引き、そこからごみを投げてゴミ箱に入れようとするとゲームになる。 最初にゲームの定義を師匠役のキリギリスが提示し、弟子のアリがその不備を議論するというスタンスで進んでいく。 演劇的要素を含むゲームをどうするのかという議論も面白かった。 2023/07/19

すいか

1
ゲームの定義について寓話の形を取りつつそれが入れ子式のメタ構造であることを途中で暴露しながら、一見判りやすく叙述していくやや人を喰った体裁の論考ではあるが、「プレイゲーム」の定義付けの裏に「道具主義」への批判を内在させているとすれば、「アリとキリギリス」の寓話を前提とした狙いが察せられる。「ユートピア」像の提示によって「プレイゲーム」が人を人たらしめるために必要不可欠な活動であることを証明するのが本書のハイライトであり、図らずもこの疫病下の日本で顕在化した現代社会に蔓延る新自由主義への批判ともなっている。2021/05/08

n2-krpn

1
「人間はみな無自覚なゲームプレイヤーなのでは?」という問いを突き詰めた一冊。道具的目的を必要としないユートピアを仮定することでゲームの価値を擁護するが、この議論はAIやEスポーツ、ホリエモンの宣言など現代でこそラディカルな問題になっている。2017/07/27

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/9687067
  • ご注意事項

最近チェックした商品