ヘーゲル哲学入門

ヘーゲル哲学入門

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  • サイズ A5判/ページ数 196p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784779503726
  • NDC分類 134.4
  • Cコード C3010

内容説明

本書は、ヘーゲル哲学への本格的な導入を目指すコンパクトな手引きでありながらも、かなり大きなスケールを用いた少し歯ごたえのある入門書である。巻末には、読者の学習の便を図るために、ヘーゲル哲学の主要な専門用語(テクニカルターム)の解説を付録として載せた。さらに、ヘーゲル哲学に関心を寄せる大学生や一般読者のためのファーザー・リーディングとして、コメント付きの文献案内を基本文献と参考文献に分けて掲載してもいる。

目次

第1章 ヘーゲル哲学の位置―ヘーゲル哲学の現在
第2章 啓蒙から観念論へ―近代の批判と超克
第3章 芸術宗教から哲学へ―ヘルダーリンからヘーゲルへ
第4章 キリスト教の愛と宗教―ヘーゲル弁証法の誕生
第5章 法と国家―ヘーゲルの近代国家論
第6章 精神現象学の登場―哲学体系の成立史
第7章 否定の弁証法―精神現象学から論理学へ
第8章 絶対者から絶対無へ―ヘーゲル弁証法から日本哲学へ
補章 ヘーゲル哲学への導入

著者等紹介

寄川条路[ヨリカワジョウジ]
1961年福岡に生まれる。1995年ドイツ・ボーフム大学大学院修了、文学博士。現在、愛知大学教授。(専攻/思想文化論)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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またの名

13
ヘーゲルを学べば全てのものがわかってしまうという、ちょっと聞くだけでは聞いた方が焦る宣言で始まりながらも、最新の研究動向を紹介しつつ堅実にエッセンスを要約していて意外と真面目。たしかにヘーゲル自身の文章を読むと何かとんでもない思考の一端に触れたような感じがするけど、そのヤバさを再現するよりもドイツで流行りの通時的ではないコンステラツィオーンKonstellation研究に則って、独観念論やロマン主義、ヘルダーリンらとの間で形成された配置関係をさっくり解説。そうした文脈や現代哲学、日本との絡みの説明が多め。2016/03/27

evifrei

2
ヘーゲル(ないしその周辺)哲学研究の概説書。飽くまで『ヘーゲル哲学の』入門書が読みたかったので些か目的外のところにいってしまっていると言わざるを得ないのだけど、ヘーゲルを理解するにはその時代・歴史を理解する必要があるという点では首肯できる所があるように思う。 余談になるが、補章で書かれていた著者の留学体験は夢のような世界だ。哲学に限定した事ではないが、やっぱりドイツのアカデミーは別格なのだろう。 ぼんやりとモチベーションが上がった。(こちらもやはり目的外のところにある結論にいってしまっているけれど。)2019/08/18

マーキス@ショスタコーヴィチP

2
入門書とは銘打ってますが、結構内容が濃いです。すぐに読み終わると思っていたのですが、実に一ヶ月掛かった。読む契機は勿論マルクス経済学の理論である「唯物弁証法」なのですが、結構違うのではないかと思いました。愛を重要視すると云う点で、ヘーゲル哲学を批判的に継承したとされるフォイエルバッハとは違います。「意識の経験とは、疑問を持ったり絶望したりという否定的な道程において、一人ひとりが経験を積み重ねて学んでいくひとつの歴史なのであり、個人にとっては、失敗と成功を繰り返しながら教養を身につけていく、人生の具体的な歩2009/12/16

Bevel

0
わかりやすかった。読みにくいとはそんな感じなかったけど、変わった文章を書く人だなって思った。2010/11/11

ちりめんどんや

0
研究史以外の部分は、入門としてとてもわかりやすい2010/09/21

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