ハンセン病の社会史―日本「近代」の解体のために

個数:
  • ポイントキャンペーン

ハンセン病の社会史―日本「近代」の解体のために

  • 田中 等【著】
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • 彩流社(2017/06発売)
  • ゴールデンウィーク ポイント2倍キャンペーン対象商品(5/6まで)
  • ポイント 36pt
  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2024年04月27日 03時47分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ B6判/ページ数 286p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784779123306
  • NDC分類 498.6
  • Cコード C0036

出版社内容情報

ハンセン病患者の数だけ、人生がある……



特定の患者に寄り添ったルポではなく、客観的に、

日本の「近代」が作り上げた「病」として…

ハンセン病がどのように社会に寄り添い

日本の歴史に存在したのか、そして

存在しているのかを、元「ハンセン病・

国家賠償請求訴訟を支援する会」代表の著者が

えぐり出す「ハンセン病」の全貌!



裁判の過程など、この国の訴訟システムの問題

なども活写し、ハンセン病をめぐる資料としても

保存できます。



これ一冊でハンセン病の全てが分かる!

序論──ハンセン病問題のエスキース



01 ハンセン病とは?

本名も名のれないままに



02 ハンセン病の歴史(近代以前)

時代によって異なる病因論



03 ハンセン病の歴史(戦前・1)

医療より治安の対象として



04 ハンセン病の歴史(戦前・2)

絶対隔離の時代



05 ハンセン病の歴史(戦前・3)

「人間回復」の時代



06 ソロクト・楽生院のハンセン病訴訟(1)

植民地支配下で呻吟した人びと

 

07 全生園医療過誤訴訟

ハンセン病医療体制への警鐘



08 ハンセン病差別の基本構造

癒されることのない傷

 

09 戦後の無癩県運動

あいついだ差別事件



10 優生思想とハンセン病

文明と進化がもたらしたもの



11 ハンセン病と文学

深海に生きる魚族のように…

 

12 ハンセン病と宗教

哀れみと救済の思想の克服へ



13 ハンセン病と天皇制

聖‐賤の弁証法の行方



14 ハンセン病と沖縄

もうひとつの琉球処分



15 ハンセン病とコリアンの闘い

植民地支配の歴史のツケ



16 ハンセン病と被差別部落

近代国家による差別の再編



17 世界のハンセン病

「古今東西」でのハンセン病差別



18 ハンセン病裁判

国を断罪した熊本地裁5・11



19 ハンセン病問題は、いま……

新たなたたかいのはじまり



20 ハンセン病と市民社会

市民社会の差別と責任



21 ハンセン病裁判と支援運動

“支援”ということの意味



22 ハンセン病問題のこれまで

差別の根絶にむけて



23 ハンセン病問題のこれから

終わりなきたたかい



24 病療養所(多磨全生園)を訪ねる

人生のドラマが凝縮されて渦巻く場



25 差別社会の解体へ

──求められる市民=私たちの総括論議



26 ハンセン病の今後

世界像の時代



27 「近代」の脱構築を

さようなら、「近代」!



◎付録 ハンセン病略年表など

田中 等[タナカ ヒトシ]
たなか・ひとし
元「ハンセン病・国家賠償請求訴訟を支援する会」。
1947年、福岡県八幡市(現・北九州市)生まれ。
1989年からフリーのイラストレーター、デザイナー。
労働組合活動や障害者・ハンセン病問題などの運動にも
関わる。
主著に『ある「超特Q」障害者の記憶』(共著、千書房)、
『ハンセン病問題 これまでとこれから』
(共著、日本評論社)、
『日本の国宝仏像全画集』(彩流社)、
『イラストと読む ポツダム宣言』(彩流社)など。

内容説明

特定の患者に寄り添ったルポルタージュではなく、日本の「近代」が作り上げた「病」としてハンセン病がどのように日本社会の歴史に存在してきたのか(しているのか)をえぐり出したハンセン病の全貌!

目次

1 啓蒙の時代―野蛮から文明へ(ハンセン病とは?―本名も名のれないままに;ハンセン病の歴史―時代によって異なる病因論 ほか)
2 総力戦の時代―非国民から国民へ(ハンセン病の歴史―絶対隔離の時代)
3 平和と民主主義の時代―「人間」の回復へ(ハンセン病の歴史―「人間回復」の時代)
4 ハンセン病の諸相―「近代」を問う(ソロクト・楽生院のハンセン病訴訟―植民地支配下で呻吟した人びと;全生園医療過誤訴訟―ハンセン病医療体制への警鐘 ほか)
5 ハンセン病問題―今後の課題(差別社会の解体へ―求められる市民=私たちの総括論議;ハンセン病の今後―世界像の時代 ほか)

著者等紹介

田中等[タナカヒトシ]
1947年福岡県八幡市(現北九州市八幡東区)生まれ。会社勤務の後、フリーのデザイン・イラストレーター。職場の労働組合運動、障害者活動などを経てハンセン病の支援活動を行う。1999年から「ハンセン病・国家賠償訴訟を支援する会」の代表をつとめる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Schuhschnabel

1
ハンセン病問題は歴史的社会的な問題であるという認識のもと、患者を「人間」の外に位置づけてきた「近代」という枠組みの批判に向かう。中でも、ハンセン病問題とアイヌ問題は数奇なめぐりあわせなので、歴史学者による検証を待ちたい。ただ、患者運動とかかわってきたからだろうか、「目が覚めた」患者の目線に寄り添う形で書かれており、隔離を肯定的に捉えている(というより、自分は社会にいてはいけないと思っている)患者に対する視線が厳しすぎるように感じた。それと、入所者の社会復帰に関しても、患者内での政治ぬきでは語れないだろう。2021/06/18

じょん

1
差別の根底には反転可能性の消却がある。ハンセン病における強制収容、隔離政策、結婚の条件としての断種手術等もそのためである。この著書自体は、内容は薄く、著者の感情が表に出すぎているため、あまり良い本ではないが、ハンセン病を外観する程度には良いだろう。/1907癩予防に関する件→1916懲戒検束権→1931癩予防法(在宅を含む強制収容)→1953らい予防法→1996らい予防法廃止→1998熊本地裁違憲国賠訴訟→2001熊本地裁勝訴、小泉首相控訴断念2017/08/23

Tatsuo Mizouchi

0
☆☆☆ 焼却炉がないだけで日本版ホロコーストじゃん。総力戦体制の時代を検証する必要があるね。2018/04/17

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/11792113
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。