イギリス女性参政権運動とプロパガンダ―エドワード朝の視覚的表象と女性像

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  • サイズ B6判/ページ数 217,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784779122835
  • NDC分類 314.893
  • Cコード C0022

出版社内容情報

イギリス女性参政権運動の歴史のなかで、行進、演劇、バザー、ポスター等、視覚的なプロパガンダが多用されたエドワード朝に注目す…イギリス女性参政権運動は

「戦闘的行為(ミリタンシー)」だけではない──



女性参政権運動の歴史のなかで、

視覚的なプロパガンダが多用されたエドワード朝(1901-10)。



各女性参政権組織は、バナー行進、演劇、バザー、ポスター等、

色彩に溢れた「女性らしさ」を通して、大衆に訴えかけた。



労働運動、社会主義運動、アーツ・アンド・クラフツ運動を取り込んだ

視覚的プロパガンダの展開とともに、

女性参政権運動で使用された「働く女性の表象」に注目する。





?イギリス女性参政権運動を描いた

傑作映画『未来を花束にして

(出演:キャリー・マリガン、メリル・ストリープ、

ヘレナ・ボナム=カーター、ベン・ウィショー)

2017年1月27日(金)TOHOシネマズ シャンテほか

全国ロードショー!!



?今回の本にこの映画の宣伝帯がつきます!

?目次内容?



はじめに

  大衆的な運動を目指した女性参政権運動

  女性参政権運動史

  女性史・ジェンダー史・表象研究

  本書の構成



第1章 イギリス女性参政権運動の大衆化への試み

1 十九世紀の女性参政権運動

2 二十世紀の女性参政権運動

  ミリタンシーの始まり

  「馬鹿げた」ミリタンシー!?

  女性自由連盟(WFL)の動き



第2章 大義のための行進

1 フェミニストは醜い!?

2 「行進せよ。女性たちよ、行進せよ!」──WSPUの行進

  色彩計画──三色(紫・白・緑)の意味

  「女性らしさ」から「規律」へ──変化の意味

3 NUWSSの行進──ヒロインたちをバナーに

4 力をあわせて──「女性戴冠行進」



第3章 思想の商品化──バザーと博覧会の融合

1 バザーとは何か

2 開催の目的──「展示による政治」と資金集め

3 会場装飾──アーツ・アンド・クラフツ運動の影響

4 商品──消費者としての女性をターゲットとして

5 プロパガンダとしての娯楽

6 「女性の王国」博覧会



第4章 行動する女優たち──女優参政権同盟(AFL)の活動

1 花開く劇場文化

2 演劇とプロパガンダ

3 AFLの設立

4 AFLの芝居と公演活動

5 イースト・エンドでの活動──演劇公演から映画制作まで

6 AFLの内部分裂



第5章 働く女性(ワーキング・ウィメン)の表象

1 芝居の中の「働く女性」

2 行進の中の「働く女性」

3 労働者階級出身の女性参政権活動家の語り

4 労働運動と女性参政権運動

  炭坑婦たちと女性参政権運動

  働く女性たちの芸術化

  WSPUによるイースト・エンドの活動

  参政権獲得に向けての動き──NUWSSと労働党



おわりに

  第一次世界大戦と戦争協力

  女性参政権運動と国民代表法

佐藤 繭香[サトウ マユカ]
さとう・まゆか
麗澤大学外国語学部准教授。
専門:近現代イギリス史、女性参政権運動史。
【著書】『欲ばりな女たち──近現代イギリス女性史論集』
(共編著、彩流社、2013)。

内容説明

彼女たちはどのように闘ったのか―20世紀初頭のイギリス。「戦闘的行為」で世間の批判を浴びた女性参政権運動が、バナー行進、演劇、バザー、ポスター等、「視覚的プロパガンダ」に溢れていたことを明らかにする。“女性たちよ、行進せよ!色彩を身につけよう!”

目次

第1章 イギリス女性参政権運動の大衆化への試み(十九世紀の女性参政権運動;二十世紀の女性参政権運動 ほか)
第2章 大義のための行進(フェミニストは醜い!?;「行進せよ。女性たちよ、行進せよ!」―WSPUの行進 ほか)
第3章 思想の商品化―バザーと博覧会の融合(バザーとは何か;開催の目的―「展示による政治」と資金集め ほか)
第4章 行動する女優たち―女優参政権同盟(AFL)の活動(花開く劇場文化;演劇とプロパガンダ ほか)
第5章 働く女性の表象(芝居の中の「働く女性」;行進の中の「働く女性」 ほか)

著者等紹介

佐藤繭香[サトウマユカ]
津田塾大学学芸学部助教を経て、麗澤大学外国語学部准教授。博士(文学)。専攻は近現代イギリス史、女性参政権運動史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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i-kom81412

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とってもいい本です。図版も豊富で面白いし、特にイギリスの文化史を知りたい方にはお薦めです。あとがきを読んで、津田塾大学のリソースや先生方の素晴らしさもよくわかりました。2018/01/05

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