内容説明
建国期から現在まで、アメリカの人と物の移動がどのように規制されてきたかを辿り、規制のありようの変遷からアメリカ史を読み解く。同時にアメリカの統治構造に密接に関わるセンサス(国勢調査)を詳細に論じ、最新データを盛り込み、大きく変容しつつあるアメリカの動向をわかりやすく伝える、新しいアメリカ論。
目次
アメリカ:その特色―日米の対比のなかで
人種・エスニシティの多様化が進むアメリカ―ヒスパニックと複合人種
風・海流による人の移動とアメリカ大陸―先住民からコロンブスまで
国家による規制と人の移動―スペイン領アメリカと英領アメリカの場合
北米英領植民地への人の移動―自由と規制と
独立・建国と人の移動、そしてセンサス
建国後の移民・移民規制と奴隷制―州権による規制
連邦政府による移民規制の進展―質的規制の強化と人種・エスニシティ
出入国管理の進展と国別割当ての功罪
アメリカの対共産圏戦略と人・物の移動
国家安全保障、情報技術革命と人の移動―科学技術分野のアメリカのヴィザ規制と輸出規制を中心に
2010年のアメリカのセンサスと代議制民主主義―スペイン領アメリカの遺産
州権とアリゾナ州の移民法
著者等紹介
加藤洋子[カトウヨウコ]
現在、日本大学国際関係学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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