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内容説明
多彩な博物館、多様な美術館。大好評シリーズ、その第3弾。さあ、出発だ!行く先は小さな博物館。複層的社会を形成する人びとの姿が見える。
目次
1 多文化主義の軌跡(移民の玄関西のエリス島―エンジェル島移民博物館;「メキシコ的なもの」を求めて―フリーダ・カーロ博物館 ほか)
2 創られてきた人種(アフリカ系アメリカ人の過去を刻む―ド・サーブル・アフリカ系アメリカ人歴史博物館;苦闘なくして前進なし―フレデリック・ダグラス国立史跡(シーダーヒル・ハウス) ほか)
3 家族とコミュニティ(男女の差異か平等か―セウォール‐ベルモント邸&博物館;女子教育とソロリティ―ガンマ・ファイ・ベータ国際本部 ほか)
4 記憶される歴史空間(ケベック社会変遷の記憶の場―ケベック美術館;南部戦線の諸相―キングズ・マウンテン国立軍事公園とカウペンズ国立古戦場 ほか)
5 アジア系エスニシティの遺産(津波にのみこまれた日本人町の記憶と記録―太平洋津波博物館;われ太平洋の橋とならん―新渡戸記念庭園 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひじき
7
著者は北米のジェンダー、人種・エスニシティ、階級、世帯の問題について共同研究するさまざまな大学の教授や院生からなる研究会。観光客がめったに行かないような知られざる名所を中心にアメリカ、カナダ、メキシコの29の博物館を紹介している。行ったことがあるのはひとつだけで、行ってみたいと思っていたのはいくつかあるのだけれど、本書を読んでいたら、今まで名前を知らなかったところに興味が沸いてきた。メキシコの女性画家フリーダ・カーロの博物館に行ってみたくなった。住み手の強烈な個性と才能を感じさせるという生家を見てみたい。2014/05/31