内容説明
最初、パーリ語でタンバパンニ(いい自然)と呼ばれ、次にアラブ人たちは“心の平和”(セレンディブ)と言い、そしてポルトガル人たちがセイラーンと称し、イギリス植民地時代にセイロンになった。そして独立以降、“光輝く島”というシンハラ語のスリランカになった小乗仏教発祥の国での大胆体当たり、深入りの旅。
目次
出発前夜
ああ、アジアの匂いだ
アポなし体当たり
ヤワでない日本人女性
祈りか、医術か、薬草か?
笑い出したくなるような仏陀、しかし…
釣りの奥義
本来の仏教世界の葬儀とは?
星占いを信じる仏教徒!
津波やテロになんか負けない人々〔ほか〕
著者等紹介
柳沢正[ヤナギサワタダシ]
1953年、長野県生まれ。北海道大学文学部英文科卒業。長野県立高等学校英語科教諭、海外ツアーコンダクターなど多数の職歴を経て、現在、Xライフナビゲーション主宰。無名のフリーライター兼旅人として謎めいた人物(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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てくてく
5
スリランカ紀行。数か月スリランカに滞在し、現地の人と会って話をすることで、現地の人の暮らしや考え方を理解しようとしている。内戦が終結する少し前の時期ということもあり、興味深く読んだ。2017/01/20
Sanae
1
スリランカという国の歴史や日本との繋がり、そして本当の現状というものを全く知らなかった。第二次世界大戦後、日本の独立と主権を尊重し補償を求めなかった事。そのため日本はスリランカに対して多額の援助を行っている事。津波被害の義援金が政府や富裕層に流れていたり、当然ながら貧富の差があり賄賂の受け渡しが日常茶飯事であったり。仏教国なのに星占いを強く信じている事や、小乗仏教とヒンドゥー教の寺院が混在する不思議な国であったり。著者はスリランカの人々に直接問いかける事で、その真実を知ってこの本を通して伝えてくれました。2011/02/06