出版社内容情報
韓国が西洋の文化、とくにフランス文学と思想をどのように受容し、その影響によっていかに変化したかを描く。またこの受容過程(「近代化」)での日本の影響を真摯に受け止め、文化の一体性と連帯性の確認をする。韓国の比較文学、比較文化論でもある。
内容説明
本書は、西洋の文化、とくにフランス文学と思想が韓国にどのように導入され、そしてそれを韓国ではどのように受容したかを、歴史的にたどり、さらに西洋文明の影響によって韓国がこの一世紀余りでどのように変化したかを描いている。また本書は韓国と西洋、とくにフランスの文化交流史であるとともに、日本と西洋、とくにフランス、そして韓国の比較文学、比較文化についても扱っている。
目次
第1部 黎明期における韓国と西欧文化の接触(オランダ人との接触;中国からの西洋文化の導入;カトリック教とフランス宣教師の潜入;西欧列強への開国に向かって)
第2部 韓国におけるフランス文化の伝播(開国から日韓併合まで(一八七六~一九一〇)
日本の統治時代
一九四五年以後
韓国における翻訳およびその理論と実際
フランス語の普及
解放以降のフランス語の普及)
著者等紹介
丁奇洙[チョンギス]
1928年7月、全羅北道長水郡生まれ。ソウル大学文理学部仏文学科卒。助手を経て、全北大学、ソウル大学、公州教育大学の教授を歴任。フランス・ボルドー第3大学にて文学博士取得。フランス政府から教育・文化勲章授与
金容権[キムヨンゴン]
1947年、岡山県倉敷市生まれ。早稲田大学文学部卒業。出版社勤務を経て現在翻訳、著述業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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