出版社内容情報
イギリス最高のカウンセラーが教える心の癒し方。どれほど医療が発達しても、避けて通れない「死」という現実。大切な人が亡くなった時、あなたは心の整理ができますか? 本書では、各章ごとにふたつのエピソードを収録。近しい人と死別した際にあらわれる気持ちや問題点、対策を紹介しています。
ジュリア・サミュエル[ジュリアサミュエル]
著・文・その他
満園真木[ミツゾノマキ]
翻訳
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
そろけん
6
パートナー、親、子供など身近な大切な人を失った人の実例から、それぞれの死別に対してどのようなアプローチをすべきかをグリーフケアの専門家である著者の言葉で解説されています。故人を愛していればいるほど悲しみは大きくなるのは普通に分かっている事だが、故人との関係がうまくいってなかった場合も、その死を嘆くプロセスはより重いものになるという指摘は新たな気づきでした。関係を修復する機会を失い消えない悔いが残る可能性が高いという理由です。このような後悔をしないためにも生きているうちに正面から向き合う事が重要なのですね。2021/06/04
みらあ
4
前半はカウンセラーの著者が対応した、近しい人を亡くした人達が、時間とともにどう変化したかの記録。 後半の「死の悲しみを乗り越えるために」のページが参考になった。 ·悲しみを避けるのではなく共に生きる ·心と体は連動している。心を安定させると体も回復しやすい ·有酸素運動、睡眠、規則正しい食事、瞑想 ·心が落ち着き慰められる事をする ·趣味、DVD、読書 ·話を聞く。側で寄り添う。焦らない。 実家が遠いのが辛いが、独りになった母に心は寄り添いたい。 2021/02/13
キヌモ
3
とても心に響く良い本でした。家族を亡くしたひとに寄り添いカウンセリングしていくことで、悲しみを受け入れつつも日常を取り戻して行く人を見守っていく筆者。カウンセラーだけでなく、身近な人を失った人にとっても、とても参考になる作品だと思います。2022/05/18
sattin
1
母を亡くしたので読んだ。あんまり無理しない方が良いというのと、時間がかかりそうというのはわかった。イギリスのカウンセラーはしっかりしていて羨ましい。自分と同じようなことを皆感じるんだなと思った。2022/10/15
ゆう
0
仕事の参考のために。 私は家族をまだ亡くしたことはないが祖父も86歳と高齢で年々弱り、遠くない未来で失うだろうということを避けていられないと実感している。 その時になったらもう1度本書を読み返し、時間がかかってでも乗り越えていけたらいいなと思った。2022/09/13