恐怖の文学 その社会的・心理的考察―1765年から1872年までの英米ゴシック文学の歴史

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  • サイズ A5判/ページ数 439p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784775402221
  • NDC分類 930.26
  • Cコード C3097

出版社内容情報

現代ゴシック文学研究の第一人者による、瞠目の研究書。
著者David Punterは国際ゴシック協会顧問を務めるなど斯界の重鎮である。
本書で展開される「恐怖」と「語り」の分析は鋭くて深い。
ゴシックに関心を持つ者必携の書であり、その社会的・心理的考察により、
文学愛好家にも重要な視点を提供している。


デイヴィッド・パンター[デイヴィッドパンター]

石月 正伸[イシツキマサノブ]

古宮 照雄[コミヤテルオ]

鈴木 孝[スズキタカシ]

高島 真理子[タカシママリコ]

谷岡 朗[タニオカアキラ]

安田 比呂志[ヤスダヒロシ]

内容説明

ゴシックを探求することは「恐怖」を探求することであり、「恐怖」が文学の表層を突き破る際の多様な様相を検証することでもある!英米ゴシック文字の第1人者による瞠目すべき研究書!

目次

第1章 序論 ゴシックの諸相
第2章 ゴシック小説の起源
第3章 古典ゴシック小説
第4章 ゴシックとロマン主義
第5章 迫害の弁証法
第6章 ゴシックと歴史と中産階級
第7章 初期のアメリカ・ゴシック小説
第8章 ゴシックと煽情小説

著者等紹介

石月正伸[イシツキマサノブ]
獨協大学非常勤講師(アメリカ文学専攻)

古宮照雄[コミヤテルオ]
千葉大学名誉教授(イギリス文学専攻)

鈴木孝[スズキタカシ]
日本大学准教授(アメリカ文学専攻)

高島真理子[タカシママリコ]
和光大学非常勤講師(アメリカ文学専攻)

谷岡朗[タニオカアキラ]
日本大学教授(アメリカ文学専攻)

安田比呂志[ヤスダヒロシ]
開智国際大学教授(イギリス文学専攻)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

lico

6
【第67回海外作品読書会(7月22&23日)】副題の通り(途中でポー等のアメリカンゴシックをはさみつつ)ウォルポールからコリンズまでのゴシック小説史を時系列に沿って解説していく。私の中では独立していたウォルポール、ラドクリフ、ホーソーン、コリンズ等の作家たちを線で結び、歯抜けになっていた時代を補完することができ大変良かった。ゴシック小説が好きなら楽しめると思うが、平然とネタバレが入り、読んだことがあるかないかで解説の理解度、共感度に差があったため、目次にある作家の代表作を読んだ状態で此方を読むのが理想的。2016/07/27

Yoko Kakutani 角谷洋子/K

1
ゴシック小説の歴史を総括した大著。『放浪者メルモス』等のゴシック小説を愛読しているので興味深かった。『メルモス』の近代性に驚いた身としては、マチューリンらの描き出す世界はカフカやドストエフスキー的な悪夢を予兆しているとの分析に思わず膝を打つ。物語の内容が幻想に強く依存しているが故に語りの形式に凝らざるを得ないゴシック小説の宿命について、深く再考してみたくなる。2016/10/15

かねちゃん

0
調べ物をしてて読みました。参考文献やその批評がたくさん載っていて良かったです。2018/01/05

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