内容説明
日本の文学は塵溜から始まった。「ゴミ文学」傑作選。
著者等紹介
熊谷昭宏[クマガイアキヒロ]
愛知県豊橋市出身。同志社大学大学院文学研究科満期退学。博士(国文学)。同志社大学等非常勤講師。日本近現代文学、特に紀行文学(明治期)、山岳文学などが専門
日比嘉高[ヒビヨシタカ]
名古屋市出身。筑波大学大学院文芸・言語研究科修了。博士(文学)。名古屋大学大学院人文学研究科教授。近現代日本文学・文化、移民文学、出版文化が専門(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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relaxopenenjoy
5
紙礫シリーズ3冊目で初めて、”かみつぶて”と読むと知りました(シレキだとずっと勘違いしてました)。埴原一亟「塵芥」和木清三郎「屑屋」が同じ屑屋をテーマにした短編だが、両方おもしろい。中村文則などの最近の作品も載っていて意外だった。足穂の”WC”の考察はタルホワールド。本書には未掲載だが、火野葦平の「糞尿譚」はやはり解説で言及されていた。他に永井荷風、田山花袋、廣津和郎、夢野久作、川路柳虹、中西悟堂、SML、岡本潤、関根弘、津島佑子。※津島は、太宰の次女で、本書掲載の「半減期を祝って」は遺作だそう。2022/04/12