内容説明
人間の脳の働きを調べる最先端の研究―ブレインイメージング研究とは。わたしたち生きている人間が、いろいろな行動をするときに、脳のどの部分がどのように活動するのかを、この本でお見せするような画像にして調べる研究です。最新の機械を使うと、まるで、脳を頭の中から取りだしたような状態で見ることができます。この本では、ブレインイメージング研究によって明らかにされた、人間の脳に関する数多くの研究成果を、初めてお見せしています。
目次
第1章 はじめに―脳の世界へようこそ
第2章 読むときや聞くとき、脳の中で、なにが起きている?
第3章 計算をバカにしちゃいけない
第4章 毎日の勉強は、よい脳をつくる“頭のごはん”
第5章 脳が体を動かしている
第6章 心も脳の中にある
第7章 おわりに―自分で、自分の脳をつくろう
著者等紹介
川島隆太[カワシマリュウタ]
1959年千葉県千葉市生まれ。東北大学医学部卒業。同大学医学研究科修了。スウェーデン王国カロリンスカ研究所客員研究員、東北大学加齢医学研究所助手を経て、現在、同研究所講師、京都大学霊長類研究所非常勤講師。医学博士。脳のどの部分にどのような機能があるのかを調べる“ブレインイメージング研究”の、日本における第一人者
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のり
10
小学生の教科書に載っているだけあって、脳の働きがわかりやすい。15年くらい前の本だから、今はもっと脳科学は進歩してるんだろうな。2017/12/12
月世界旅行したい
6
良い本。2015/07/31
BIDDULPH
5
女の脳は気に入った男の写真を見て「これは何かを考える部分」が活発化する。男の脳は「本能にかかわる部分」が活発化する。男は「あれ」しか考えていないということが脳科学からも証明された。2013/10/06
瀧口一喜
2
計算問題を解いている時、ゲームをしている時、音楽を聞いている時、英語を音読している時とそれぞれの活動をしている際に脳が働いているかどうかを図解している。 脳の成長が早いのは20歳までらしい。子供に読んで自分の人生に役立ててもらいたい。2018/02/08
向日葵
1
22年も前に書かれた本であるが、子供達にゲームを止めさせたり、単純計算を取り組むことで自分の脳を活性化させる方向にシフトチェンジできるのは良本。その後、脳トレブームは去ってしまった。 2010年に『ネイチャー』に発表されたロンドン大学などによる調査結果、「脳トレ」で身についた力に汎用性がないことを示唆。 1万人以上を対象としたこの大規模調査。コンピューターを使った「脳トレ」は、ゲームの成績こそ向上させたものの、論理的思考力や短期記憶はほとんど向上させなかった。「脳の活性化」は「脳機能の向上」を意味しない。2023/03/25