出版社内容情報
疫病(はやりやまい)は、人々に何をもたらしたのか。コレラ・天然痘・赤痢・ペストなどの伝染病に翻弄されつつも、たくましく生きようとする人々の姿と、「文明化」や「清潔」あるいは「健康」をスローガンにすすめられた地域の衛生行政の動向を素材に、近代日本の社会秩序の形成を考える研究書。愛知県における種痘の普及を示す関係資料を資料編に収める。
内容説明
疫病“はやりやまい”は、人々に何をもたらしたのか。コレラ・天然痘・赤痢・ペストなどの伝染病に翻弄されつつもたくましく生きる人々の姿と地域行政の動向を、愛知県をフィールドに丹念に描く。種痘関係資料を所収。
目次
第1章 コレラ―明治前半期のパンデミー(1858(安政5)年のパンデミー
1877(明治10)年のパンデミー
1879(明治12)年のパンデミー ほか)
第2章 天然痘―根絶への軌跡(天然痘予防規則制定(1876年)前後
伝染病予防法制定(1897年)前後
種痘法制定以後(明治末期~昭和初期))
第3章 赤痢・ペスト・コレラ―明治・大正期のパンデミー(第六次パンデミーまでとその対策;地域におけるパンデミーとその対策;1916、17(大正5、6)年コレラ・ペストのパンデミー)