出版社内容情報
光が手袋をはめる (ツァラ、17歳)
光は吐き出され その花びらを散らしてゆく
(ツァラ、35歳)
<ダダ>や<シュルレアリスム>の呪縛からツ
ァラを解き放つ
トリスタン・ツァラ--それは、「故国にあっては悲しき者」(ルーマニア語)の謂い。母語・ルーマニア語を捨て、異邦語・フランス語を用いつつどの地域言語からみても<異邦>たる「宇宙語」的な独自の詩言語に生きた詩人の創造の秘密に迫る。
序章
Ⅰ ダダ
第一章 ルーマニア時代
第二章 チューリッヒ
第三章 パリとの接触
第四章 パリ
Ⅱ 言葉のコスモロジー
第五章 移行期
第六章 『近似的人間』
第七章 『反頭脳』および芸術論
Ⅲ 生きられた詩
第八章 転換期ーーシュルレアリスム時代
第九章 状況の中の詩
第十章 戦後の活動
終章
注
トリスタン・ツァラ年譜
書誌主要文献
人名索引
あとがき
内容説明
“ダダ”や“シュルレアリスム”の呪縛からツァラを解き放つ。トリスタン・ツァラ―それは、「故国にあっては悲しき者」(ルーマニア語)の謂い。母語・ルーマニア語を捨て、異邦語・フランス語を用いつつ、どの地域言語からみても“異邦”たる「宇宙語」的な独自の詩言語に生きた詩人の創造の秘密に迫る。
目次
1 ダダ(ルーマニア時代;チューリヒ;パリとの接触 ほか)
2 言葉のコスモロジー(移行期;『近似的人間』;『反頭脳』および芸術論)
3 生きられた詩(転換期―シュルレアリスム時代;状況の中の詩;戦後の活動)