出版社内容情報
ゲバラは、若い時代にこんな旅行をしたんだ!喘ぐ古バイクでアンデスを越え、船倉のトイレに隠れて「密航」し、野宿し、ヒッチハイクし、いかだでアマゾン川を下る。金はない、他人の好意にすがるのみ。無鉄砲だが、情熱的な旅のようすを、おもしろおかしく記録する青春真っ只中のチェ・ゲバラ。
内容説明
喘ぐ古バイクでアンデスを越え、船倉のトイレに隠れて「密航」し、野宿し、ヒッチハイクし、いかだでアマゾン川を下る。金はない、他人の好意にすがるのみ。無鉄砲だが、情熱的な旅のようすを、おもしろおかしく記録する青春のチェ・ゲバラ。
目次
以下のことをご了承ください
前駆症状
大洋との出会い
愛にまつわる余談
最後の絆を絶つまで
風邪には寝床
サン・マルティン・デ・ロス・アンデス
周辺を探訪して
サン・マルティン・デ・ロス・アンデスからの手紙
七つの湖の道を通って〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tsubomi
7
2015.09.27-10.04:医学生エルネスト・ゲバラが友人と一緒にアルゼンチンから南米諸国をバイクとヒッチハイクで旅したときの日記。青年エルネストの、純粋で感受性豊かで厚かましくて知的好奇心旺盛な旅と交流の記録で、とても興味深い内容でした。彼が新しい景色を見、新しい社会を体験し、新しい人たちと出会うたびに感じ、行動することで、徐々に自分とは何か、これからどうやって生きていこうか、という己の問いを見つけて深めていく過程が、本人も気づかないうちに記されているのが読んでいて面白く、彼の原点を感じました。2015/10/04
Kazyury
4
図書館をブラついた効用。 映画はだいぶん前に視聴していたのだが、書籍もあったとは知らなかった。チェ・ゲバラ(エルネスト)自身の手記(と、アルベルトの手記で一部補完)で、モーターサイクルダイアリーの世界がよりリアリティを持つ、という意味でも映画を気に入った方には是非ともお勧めしたい。 50余年経った今、エルネストが辿った道はどの様に変わっているのか、変わっていないのか、一度自らの目で見たいものだ。実現は難しいだろうけど。 なお、原文と訳の双方に原因はありそうだが、文書としての完成度は残念ながら低い。2017/10/21
Yasutaka Nishimoto
2
ゲバラといえば、あのTシャツの髭の男のイメージで、カストロとキューバ革命をなしとげたという記憶しかないし、ゲバラのことは高校で選択した世界史で習ったのか辿り着かなかったのかさえ、記憶に怪しい。若いときの、南米での旅。医学生だったゲバラが、友人の医師とモーターサイクルで南米を旅する。途中でそのモーターサイクルも壊れてしまい、ヒッチハイクや密航に変わってしまうのだが、そんな状況でさえワクワクする。翻訳が苦手な文体だったが、旅日記として味わうあの革命家の旅を想像するだけでも楽しい。2022/11/08
nami_dayawati.devi
1
若きエルネスト・チェ・ゲバラとアルベルトの南米旅行記。バイクが壊れた後はヒッチハイクや密航で旅を続けるが、人にたかるための芝居や貧乏・体調不良でもずんずん旅を進めるところに若さを感じる。映画よりもエルネストの感情と旅の細かな事柄が読み取れるかな。エルネストがどんな文体で日記を書いていたのかわたしには分からないけど、訳が直訳の傾向があり、二度三度読まないと上手く汲み取れない部分がある。でも、革命家に身を投じる前のエルネストが感じられる作品だった。2013/06/06
メリエンダ
1
チェ・ゲバラの若いときの話ですが、南米旅行を体験できます。 映画も見ましたが、映画のほうがストーリーはわかりやすいです。 南米を感じるのは、本のほうだと思う。 しかし、本は日本語訳がいまいちなのか、文章の流れが???で変です。 まあ、そんな感じ。2007/04/13