出版社内容情報
大使公邸占拠・人質事件の本質はどこにあるのか。国
家テロリズムの発動による人殺しを賛美する風潮は、
社会をどこに向かわせるのか。ひたすら武力行使を是 認する言論に抗する「人質事件」考。
関連日録
<序>「事件」の前に(1)/五〇〇年戦争の行方
I 予告無き発端
南北格差残す自由主義に反発 *インタビュー
情報封鎖の壁を破り、事件が表像する<世界性>へ
日本大使公邸はなぜ狙われたのか
II 過程
拡大する米州自由貿易体制に対する抵抗
暴力―権利の、止むを得ざる行使としての
メキシコとペルー(と日本)を繋ぐための断章
巨悪を免罪し末端を断罪する深田祐介
キューバを<読む>、世界を<読む>
III 終わりなき結末
強行突破をどう思うか *インタビュー
ペルー、日本ともに禍根を残したフジモリ大統領の武力解決
フジモリの強攻策を支持する翼賛状況
フジモリを<将に将たる器>と礼賛する山内昌之の虚言
チャピン・デ・ワンタル、哭く
MRTAと先住民族・ペルー事件分析のもうひとつの視点
内容説明
大使公邸占拠事件の本質を明かし、武力行使を賛美する頽廃した言論状況とたたかう21章。
目次
序 「事件」の前に(500年戦争の行方・フジモリ大統領の誕生に際して;ガルシア=マルケスとバルガス=リョサの、交差点)
1 予告なき発端(日本大使公邸はなぜ狙われたのか;南北格差残す新自由主義に反発―インタビュー ほか)
2 過程(膠着状態の「ペルー人質事件」報道について―談話;拡大する米州自由貿易体制に対する抵抗 ほか)
3 終わりなき結末(強行突破をどう思うか―電話インタビュー;ペルー強行突入による解決 私はこう思う―談話 ほか)