出版社内容情報
人はなぜ、自分と異なる者を排除せずにはいられないのか。あらゆる形で歓待を制限する時代風潮に抗して、国家理性への反逆としての「歓待の精神」を考える。
目次
第1部 星雲(間隙の徳;公的な歓待―カント『永久平和のために』;アナーキーの連合主義―古代ローマの歓待・プルードン『連合の原理』;客の席)
第2部 星座(両義的な客―アイスキュロス『救いを求める女たち』・ホメーロス『オデュッセイア』;もろ手で迎える女主人―クロソフスキー『歓待の掟』・フーリエ『愛の新世界』;行きずりの客―パゾリーニ『テオレマ』;二人の守護聖人―ジュネ『恋する虜』・フローベール『聖ジュリアン伝』)