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出版社内容情報
アートは「精神の気高さを支える力」となりうるか。既成の知的枠組みが崩壊し、流動化するなか、東西のアートと異なるハイブリッド・アートの可能性を探る。
内容説明
支えなき20世紀末の「精神の気高さ」とはなにか?その糸口は、知覚と知覚の「間」に立つ多視点的なアートの非実体的な構造にあり、西欧近代と日本・東方世界の「間」に立つハイブリッド(混血)・アートが、既成の知的枠組みを超える。古い価値の自己解体から、人間存在の自己再組織化への曲がり角に、その方向性を探る。
目次
序章 ハイブリッド・アートの知恵
第1章 唯一絶対者の血筋―西欧近代が背負う難題
第2章 発掘される東方の鉱脈―複雑性について
第3章 生き残る文化的遺伝子―近代以降の日本を筋立てる
第4章 擬態の文脈を剥ぐ―日本現代美術の非西欧性
第5章 ハイブリッドに期待する―自立し得ぬものの自立
終章 モダニズムを深める鍵―「間知覚的視点」