出版社内容情報
良寛を生んだ辺境・越州。そこで法華聖、のちには捨
聖となった良寛。その物外遊戯の世界に分け入って、
妖艶にして枯淡な良寛「書」の魅力を語る。
内容説明
良寛を生んだ辺境・越州。そこで法華聖、のちには捨聖となった良寛。その物外游戯の世界に分け入って、妖艶にして枯淡な良寛「書」の魅力を語る、北川省一の遺著。
目次
1 はじめに―その墓碑銘
2 良寛書は「土苴」ではなく「捨石」か
3 「永遠な人良寛」の「divineな書」
4 良寛における布袋と達磨
5 「ひとりあそび」の書
6 「机上一硯筆炉中土鍋一つ」
7 「無」の一字から遺偈まで
8 字画游戯
9 「物外」の書
10 「あばらっ骨が一本足りない」
11 「念々、流れを停めず」
12 字形は千変万化する
13 草がなの美
14 草書を彩る点
15 「捨石」としての書簡
16 書人良寛の逸話