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出版社内容情報
現実と幻想、覚醒と夢がひとつに融けあった驚異の世界へと読者を誘う、「瞬間の人生」を写し撮る短編の名手コルタサルから届けられた、ワンダーランドへの招待状。
内容説明
現実と幻想、覚醒と夢がひとつに融けあった驚異の世界へと読者をいざなう、短篇の名手コルタサルから届けられたワンダーランドへの招待状。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かわうそ
22
都会的な洗練と倦怠感を感じさせる日常的な描写によって綴られる物語をラストまで読み進めるといつの間にか幻想的な作品に変貌しているという不思議な感覚が味わえる短篇集。「貿易風」「舟、あるいは新たなヴェネツィア観光」「二度目」あたりが好み。2014/04/13
サワ
4
全体を通して、なんて上品で美しい小説なんだろう…とため息が出る。「あなたはお前のかたわらに横たわった」の人称代名詞の遊びに驚いた。「貿易風」のラストの展開も好き。何回もじっくり読み直したいと思った。2012/09/14
アドソ
3
読んでいていつの間にか異世界に連れて行かれる感覚が大好きだ。おかしくなったのは世界か、自分の頭か。「貿易風」「二度目」「ソレンティナーメ・アポカリポス」がよかった。コルタサルは自身の短編を、一瞬を切り取った写真にたとえたそうだ。想像力を掻き立てられる写真の背後にある物語を読んでいたつもりが、いつしかその物語の中にいる。2013/11/12
maimai
3
コルタサルが短編の名手であることを再認識させられる1冊。どれもよいが、11篇の中からひとつ挙げるなら「ソレンティナーメ・アポカリプス」。凄い。どう凄いかは、いつかどこかで書く。2012/10/13
ふゆきち
2
政治活動に注力していてあまり評価が高くない頃の作品。言われてみれば、確かにおとなし目な感じはします。そんな中、分かりやすく不穏な『二度目』や『赤いクラブとの会合』が印象に残りました。2023/09/09