107年の謎―プサン迫間別邸の調査記録

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  • サイズ A5判/ページ数 191p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784773816211
  • NDC分類 521.86
  • Cコード C0076

出版社内容情報

韓国に残された数寄屋建築。明治42年の姿を追い求め、数奇な運命を辿った建築の謎に挑んだ日本人がいた。本書は、その記録である。韓国に残された数寄屋建築。明治42年の姿を追い求め、数奇な運命を辿った建築の謎に挑んだ日本人がいた。本書は、その記録である。



日本統治の終焉、建国、内戦、軍事独裁、高度成長、再開発を経て、迫間房太郎別邸は数奇な運命をたどり、 既に創建当初の姿をとどめていないにも関わらず、当初の平面図一枚から暗中模索で新資料を発掘。限られた資料から真相を探求することでこの本が出来上がった。貴重な研究資料を通して、迫間房太郎別邸は歴史的遺産として未来へと受け継がれていく。

木津宗詮[キヅソウセン]

内容説明

韓国に残された数寄屋建築。明治42年の姿を追い求め、数奇な運命を辿った建物の謎に挑んだ日本人がいた。これは、その記録である。

目次

エピソード1 血を騒がせたもの
エピソード2 木津宗泉
エピソード3 迫間房太郎
エピソード4 別邸の光と影
エピソード5 数寄屋建築
エピソード6 日本庭園
エピソード7 最後の目撃者

著者等紹介

木津宗詮[キズソウセン]
1962年和歌山県生まれ。立命館大学文学部中国文学科卒業。武者小路千家家元教授。木津家後嗣宗隆を経て、2013年七代宗詮を襲名。斎号桜斎。多数の論考があるなか、2013年出版、武者小路千家流祖並びに千家の歴史を綴った『千一翁―宗旦の子に生まれて』(宮帯出版社)では、三徳庵茶道文化学術奨励賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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秋津

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茶人木津聿斎が設計し、現在はレストランとして韓国に残る数寄屋建築「迫間別邸」の調査記録。木津家当代の筆者を始め、様々な立場の方が参画され、歴史的建造物保存そのものの難しさに加え、歴史的立場を異にする国に現存する建築であること、加えて終戦の混乱などの課題を越え、記録の作成まで成し遂げた様子を面白く拝見。後は溥儀来日の際に貞明皇后が茶会を催したことは知っていましたが、その茶室は聿斎が設計・施工したことを知り驚くなど。筆者御本人のFB記事より本書を知りました。2017/04/01

サイウェル

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釜山にある数寄屋建築が壊される前にと、由来と建築物及び造園の調査をする様子がプロジェクトXっぽく語られる。設計は著者の祖父であり茶人で有名な建築家。記録に残す目的の専門家による調査報告の体である。もう1つの柱が別邸の主人である迫間房太郎の物語。開港したての釜山に商店の支店長として着任して成功し、独立して大富豪になる。その過程は、異世界に行って経済、内政チートしているよう。経済観念が未発達でほぼ漁村だった釜山を現地の人に誠意をもって交流しつつインフラ整備で発展させて自分もがっぽり。リアルチート、すごい。2017/02/17

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