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出版社内容情報
エミリア・パルド=バサン[エミリア パルド バサン]
1851 年、ガリシア地方ア・コルーニャの貴族の家に生まれる。読書と多岐にわたる(クラウゼ主義者などとの)交際をとおし、ほとんど独学で教養を身につけ、17歳で結婚後に創作とジャーナリズム活動を始める。1879年に初小説『パスクアル・ロペス―ある医学生の自伝』を刊行。女工場労働者をヒロインにした『煽動者』(1883)、代表作とされる『ウリョーアの館』(1886)とその続編『母なる自然』(1887)、スキャンダラスだと非難を浴びた『日射病 愛の物語』(1889)、「新しい女」を描いた『独身男の手記』(1896)、絵画小説ともいえる『幻想』(1905)といった長編のほか、膨大な数の短編を残した。「パルド=バサン女伯爵」という社会的身分への気兼ねもなく、自然主義をはじめとする文学潮流のスペインへの紹介に努め、独自の視点から、フェミニズム問題、キューバ独立戦争などについて論じた。
内容説明
現代スペインにおいて「抵抗する女伯爵」との異名をとるエミリア・パルド=バサンの代表作、ついに翻訳成る。19世紀後半から20世紀初頭にかけて彼女が疾駆した後には、世の中の慣習や偏見とたたかい、フェミニズムの確立に向けて“嫉妬深い男たち”との闘争に全力を捧げた足跡が残った。
著者等紹介
パルド=バサン,エミリア[パルドバサン,エミリア] [Pardo Baz´an,Emilia]
1851‐1921。スペインを代表する女性作家。1851年、ガリシア地方ア・コルーニャの貴族の家に生まれる。読書と多岐にわたる(クラウゼ主義者などとの)交際をとおし、ほとんど独学で教養を身につけ、17歳で結婚後に創作とジャーナリズム活動を始める。1879年に初小説『パスクアル・ロペス:ある医学生の自伝』を刊行。長編のほか、膨大な数の短編を残した。また、パリで知己を得た作家たち(エドモンド・ゴンクール、ゾラ、ドーデなど)との交流と見聞をもとに、「パルド=バサン女伯爵」という社会的身分への気兼ねもなく、自然主義をはじめとする新しい文学潮流のスペインへの紹介に努めた
大楠栄三[オオグスエイゾウ]
1965年福岡県甘木市(現・朝倉市)生まれ。東京外国語大学大学院地域文化研究科博士後期課程単位取得満期退学。静岡県立大学国際関係学部を経て、明治大学法学部教授。19世紀後半から20世紀初頭のスペイン文学、とくにペレス=ガルドス、パルド=バサン、クラリンの小説と評論を研究対象とする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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