インディアス群書<br> 子どもと共に生きる―ペルーの「解放の神学」者が歩んだ道

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インディアス群書
子どもと共に生きる―ペルーの「解放の神学」者が歩んだ道

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  • サイズ A5判/ページ数 288p
  • 商品コード 9784773816105
  • Cコード C0036

出版社内容情報

ペルーのアレハンドロ・クシアノビッチ神父が出会った働く子どもたち。大人の付属物ではなく、人生と労働の主役として生きていた。1960年代初頭、バチカンは伝統的なカトリック協会刷新の動きに着手した。それを享けてラテンアメリカの協会内部から、構造的な暴力が作り出した貧困と抑圧、およびその渦中に生きる底辺の民衆に目を向けるキリスト者が輩出した。ペルーのアレハンドロ・クシアノビッチ神父は、そのひとりだった。経済的な苦境と権力の弾圧の下にあっても、人間の尊厳を賭け、働く者としての権利を要求するさまざまな運動に関わるうちに、彼は、強固な意志をもつ一群の働く子どもたちと出会う。その子どもたちは大人の付属物であることを拒否し、自らが人生と労働の主役であると考えて、自律的な運動を先駆的に展開していく。彼は後見人としてそれに随伴する。それは、やがて、不思議な糸に導かれて、日本の死刑囚との関係をもつに至った……。

アレハンドロ・クシアノヴィッチ[アレハンドロ・クシアノヴィッチ]
父方はクロアチアからの移民の末裔としてペルーに生まれる。神学校を卒業し、同時に教職資格も得る。欧州各地で神学をさらに学び、帰国後教区司祭として叙階。グスタボ・グティエレスなどと共に、伝統的なカトリック教会の枠を飛び出て、貧者に寄り添う「解放の神学」を推進したために、保守的な教会権力と対立し、教会内では「冷遇」された。新自由主義的な経済秩序が浸透し、貧富の格差が拡大する中で、働く子どもたちの数もいっそう増加した。子どもたちは、自主・自律的な相互扶助団体を作り上げるという、世界的にも先駆的な活動を展開。これに胸を打たれたクシアノビッチは、子どもたちの「協働者」「後見人」の役を担って40年になる。子どもを大人社会の従属物とみなす大方の見方に対する厳しい批判を展開し、あくまでも子ども自身が「主役であること」が実現する社会を目指している。これをテーマにした執筆論文も多い。初めての翻訳。来日3回。

五十川大輔[イソカワダイスケ]
1976年、大阪府東大阪市に生まれる。2001年よりペルーに移住。2002-2007年、ペルー国立フェデリコビジャレアル大学社会科学部ソーシャルワーク専攻。現在は、アヤクチョ県に在住。

内容説明

一九六〇年代初頭、バチカンは伝統的なカトリック教会刷新の動きに着手した。それを享けてラテンアメリカの教会内部から、構造的な暴力が作り出した貧困と抑圧、およびその渦中に生きる底辺の民衆に目を向けるキリスト者が輩出した。ペルーのアレハンドロ・クシアノビッチ神父は、そのひとりだった。経済的な苦境と権力の弾圧の下にあっても、人間の尊厳を賭け、働く者としての権利を要求するさまざまな運動に関わるうちに、彼は、強固な意志をもつ一群の働く子どもたちと出会う。その子どもたちは大人の付属物であることを拒否し、自らが人生と労働の主役であると考えて、自立的な運動を先駆的に展開していく。彼は後見人としてそれに随伴する。それは、やがて、不思議な糸に導かれて、日本の死刑囚との関係をもつに至った…。

目次

第1章 自由な存在となるために(わたしたちは搾取されている大勢の人たちのひとり)
第2章 子どもたちは本当に権利の主体として扱われているのだろうか?(内戦の傷跡;出生証明書を持たない子どもたち;危機の時代の子どもたち)
第3章 働く子どもたち―それはスキャンダルか、憐みの対象か、尊厳ある存在か(働く子どもたち、それは二〇世紀末の特筆すべき社会問題;働く子どもたちと「最悪な形態の労働」が孕む逆説;貧しい者たちの歴史の一部としての働く子どもたちの歴史)
第4章 主役としての子どもたち(子ども主導組織の先駆的経験として―一九四〇年代初頭;真の子ども主導組織の誕生―一九七〇年代半ば)
補章 ペルーの働く子どもたちと日本との出会い(ペルーの働く子どもたちが永山則夫を知ったとき(太田昌国/義井豊)
永山記念集会へのメッセージ(アレハンドロ・クシアノビッチ)
「働く子ども・青少年のための教育機関」の誕生(インファント-永山則夫))

著者等紹介

五十川大輔[イソカワダイスケ]
1976年、大阪府東大阪市に生まれる。2001年よりペルーに移住。2002~2007年、ペルー国立フェデリコビジャレアル大学社会科学部ソーシャルワーク専攻。現在は、アヤクチョ県に在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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よきし

3
ペルーのストリートに生きる子どもたちに寄り添って、彼らの学ぶ場を提供し、その結果、子どもたちが自立して社会と主体的に関係を結べるあり方を模索することとなった、解放の神学者のクシアノビッチが描き出す、子どもたちとの共闘の記録。女性や先住民、アフロ系が白人男性に対して一人前の人権を長らく認められてこなかった。子どもは今なお、自分で自分のことを決める権利を認めてもらえない存在である。一人の人間として存在することを勝ち取るための闘いはまだ途上であるが、その重要性はこの本を読むとひしひしと伝わってくる。2017/01/25

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